まずはじめに、製作にあたっての資料などは、22年前に製作に挑戦したときと、全く同じ条件です。『アニメディア』の別冊、『ロードショー』の別冊、そして『ロマンアルバム』に設定画が掲載されていました。そして、今回は1/72スケールでの製作としました。スケールダウンさせると辛い部分もありますが、現在ならばなんとか処理出来るという目算もあります。キット類はあらためて収集してはいません、ストックの中からチョイスしてみます。
まずは機体の製作から取り掛かります。
『アルカディア』は複葉機ではあるものの、かなり特殊なデザインであるために既存の複葉機のキットからは胴体が流用出来そうにありません。また、1/72スケールではあまり複葉機のキットが存在していない、という事情もあります。
いずれにしても切り刻むことになる訳ですが、機体後半部分は『零戦』から加工してみます。
コクピット後部で機体を切断しておきます。
切断した機体を接着したところで、やはり手探りでの製作は危なっかしいということで、ラフを描いてみることにしました。
幸いなことに側面図の設定画がありますから、それを参考にいつものようにラフなものをおこしました。
……このぐらいラフなものです(笑)。
しかし、設定画を見て描いていますから、とりたてて間違いはないのです(^_^;A。
この側面図を眺めているうちに、『飛燕』の機体を流用したほうが近道ではないのかという、疑問が出てきました。
……しばらく悩んでいたのですが、機体の幅が狭いのがどうも気になり、結局は最初のプラン通り『零戦』で進めることにします。
『飛燕』の機体の幅は狭いのですが、『零戦』は太すぎるようにも思えます。
後の処理がどうなるかはともかくとして、念のために機体内部にエポキシパテを詰め込んでおきます。こうしておけばトップヘビーにもならないでしょうし……。
エンジンカウリングは第二次大戦機のキットであれば、いろいろ流用の幅は広いようです。
ストックからいろいろ候補はあったのですが、「98陸偵」のカウリングを使用してみます。カウリングの奥行きがあり過ぎるようなので、カウルフラップの部分を切断したほうが良いようです。
機体前半部に関しては、『93式練習機 (赤とんぼ) 』を切断したものを利用して、加工する計画ですが……かなり手を入れることが見込まれるので、別のアプローチもありそうです。
機体の構成パーツを並べてみました。
この後の作業に思いをはせると、「先は長い(-_-;)」と思案することひとしきりです。
『魔女の峰』はまだまだ遥かに遠いようです……いや、まだニューギニア島にも渡っていませんね(笑)。
また、長い道程になる予感がしています。