「やまとは くにの まほろば」 ТОPへ戻る

恐ろしく巨大な戦闘艦だ!!
しかも……この震動は……反重力圧縮動力特有のものだ!!

ボルカザンダ元帥〜   「ワルキューレ」より 
前回は、特徴的な「衝角」のおおまかな形状を仕上げる段階まで進みました。
今週は、いよいよ艦首の全体形状を煮詰めていこうと思います。
上甲板部分は、1.2ミリプラバンを切り出して準備し、設置のために艦首上面の突起を削りました。
当初はそのまま載せるつもりでいましたが、甲板の位置が高すぎることに気付いて、慌てて処理しています。
そして、さっそく接着。更に、下面には大量にエポキシパテを盛り付けました。これで下面の穴は完全に塞がります。
今のうちにお断りしておきますが、原作コミックでは、この艦首部分のディテールが、上面下面ともにはっきりしていません。カットによって明らかに異なる形状に描かれていることが多く、実際かなり悩んでしまいました。ひとつの傾向としては、登場場面の前半と後半でも違うようですし、前方からの俯瞰と後方からの俯瞰で形状に差異が見られます。この区切りかたはむろん例外も多いです。今回は比較的後半の場面 (つまり、「ジークフリート」)を参考に進めています。
「えら」の部分にもエポキシパテを盛りつけていきます。艦首の「衝角」まで繋がるように、薄く伸ばしていくように……。
多くをエポキシパテで肉付けしていくのですが、この部分が境界線になります。
斜めになっている部分、キットに対してこのぐらい後退する形状となります。
しかも、かなり曲面を描いているようです。瞬間接着剤を使用し、しばらく指で押さえつけつつ、接着。
どうにかおさまってくれたようです。
艦首下面を180、320番の耐水ペーパーがけし、だいたいの形状はまとまりました。色の具合でハレーシュンを起こしていて解りづらいですね、ちょっと微妙な曲面となっています。
艦首のトップ部分の造形に関しては、実際きちんとしたプランは何もありませんでした。
まったくの行き当たりばったりの方法なのですが、たいがいのキットの、ランナーの中央に必ずといってよいほどある「円」に着目し、手ごろな直径のものを切り出し、一部を切り取ってこのように加工してみました。
このように艦首に接着します。「これでなんとかやれないか?」と、しばし思案……右の写真 (1/1600キット) のような形状を目指す訳ですが……なんとなく策が見えてきました(;´▽`A`。
上甲板に接着したプラバンの一部をカット、両サイドの凹み部分がそれです。
ここにエヴァーグリーン製の1ミリ角棒を接着します。下の写真のような具合です。
この角棒は弾力性があって非常に都合が良い物でした。
甲板と完全に接着してから、このように角棒をたわませながら「円パーツ」に接着します。
ここも非常に難しいところですから、しばらく指で押さえて固定させました。しなっている部分の曲線の程度は、やはり1/1600キットを参考にしています。
……本当に、思いつき以外の何物でもないのですが、なにやら上手くいきそうな気がしてきました(*^▽^*)。
あとは、「隙間」を埋めていけばよさそうです。同じ角棒を適当に切り出しながら、1本1本接着していきます。
……自分でも信じられないのですが、なんとかなってしまいました\(≧∇≦)/。
これで骨組みは完成。あとは肉付けです。
今回はエポキシパテの消費が凄いです。艦首部分に惜しげもなく盛りつけていきます。角棒で構成している曲面部分には、薄く伸ばしながら盛りつけています。ほとんど「土壁」を作っているような感覚です(o ̄∇ ̄o)♪
全体に肉付けが完成し、とりあえずはエポキシパテの乾燥を待つのみの状態になりました。
「ヤマト」の艦首の部分も、「もうこれは、フェアリーダー本来の役目は果たさないだろう……」という極端なデフォルメがなされている訳ですが、デスシャドウの場合は更に「暴走」しています。一見、クワガタのアゴを連想してしまうのが、いかにも「松本的デザイン」ですね。
デスシャドウ最大の特徴でもあり、一番気にしていた部分の造形だったのですが、これでなんとかいけそうです。しかし、よくもまぁ、こんなにいきあたりばったりの作業でまとまったものです。幸運でした(*⌒∇⌒*) 。
今週は「姉妹艦」の写真はオミットしました。全く進展はありません。
次回は「まほろば3199」です。