これはヤマトだ!
あの偉大な宇宙戦艦ヤマトだ

ドクター理霊 -第13話より
微調整はとにかくとして、バルジ増設の基本的な作業はとりあえずまとまりました。
上の写真は2週間前 (第10話掲載)のものです、下は現状の写真。多少撮影角度が違いますが、ボリュームアップした様子が解るかと思います。
下の写真では判別が難しいのですが、気泡処理のために数十箇所にわたって瞬間接着剤でピンポイント充填をおこなっています。

今週は艦底部関連の準備作業を中心に進めていくことにしました。もちろん、合間にポリパテの表面処理の作業も続けていくわけですが、先週考えたように、それだけでは退屈極まりない内容に終始してしまいそうです。
しばらく放置してあった、艦底部の中央ブロック。砲塔群と第三艦橋を設置する土台部分です。
コミックの原画とにらめっこした結果、あえて残しておいた側面のエッジ部分を削り落としました。
……が、あとで冷静になってみれば、やはり残しておいたほうが良かったと激しく後悔。艦底部のアップは、そのほとんどがCG画のほうですが、艦底色の赤がモノクロで、なおかつ雑誌なのでどうしてもザラ紙です。そのため結構必死に観ているのですがどうもディテールの判別が辛く、やることもあやふやなことになってしまいます。
実線のみで描かれたアニメーションの設定のような絵が欲しいところです。
「恐怖の第三艦橋」です。
ここもデザイン的にはかなり「似て非なるもの」と化しているようです。
前面・背面ともに第1・第2艦橋のような窓枠が付いているように見えます。また、ボリュームもかなり増しているようです。
主砲の砲室とほぼ同スケールか、あるいはやや大きめぐらいのサイズになっているようですから、これを芯にしてかなり手を入れてやる必要があります。
側面のフィンも圧倒的にボリューム不足ですから、さっそく削り落としてしまいます。
ボリュームアップの方法に関しては、十文字に切断して、プラバンを「かませて」やろうかと考えましたが、それならば最初からプラバンの箱組みで新規に起こしたほうがましなものになりそうです……。
しかし、もうフィンも落としてしまったことですし、このパーツを活かした方法で進めてみます。
まずは、厚みからなんとかしてやります。
1.2ミリプラバンを2枚重ねて、上部パーツに接着しておきます。
ここでは通常のプラ用接着剤を使用。念の為24時間寝かせておきます。
艦底中央部。木甲板モールドを消してしまうことを当初は考えましたが、よくよく見れば厚みも足りないようです。
ここも1.2ミリプラバンで底上げしてみます。
主砲旋回用のポリキャップの埋めこみも、ぼちぼち考慮しなければなりません。
第三艦橋に戻ります。
プラバンの余剰部分をカットします。
また、底面部分のパーツは削り込みの可能性も考慮し、今のうちに内部にエポキシパテをつめておきます。
これでこのふたつのパーツを接着します。
ポリキャップの設置をいつでも出来るように、砲塔土台部分にエポキシパテを詰めこんでおきます。
これで後で適当なタイミングでピンバイスで開口し、ポリキャップを埋めこんでやります。
ですが、その処理は後回しになります。
結局、第三艦橋は2.4ミリ厚みを増してやりました。
さて、これから側面のボリュームアップと前後のディテールをどういうふうにこなしていくか……。
瞬間接着剤で気泡埋めの処理を施しましたが……やはり、まだまだ駄目です。
今度はプラパテをピンポイントで充填してみます。
……まだまだ先は長い。
考え無しで細切れに1.2ミリプラバンを貼ってしまったので、表面がボコボコです。とりあえずプラパテを塗りたくって整えてみます。……きちんと主砲台座の円の直径を計り、それをくり抜いたプラバンを用意してやれば、こんなムダな作業は必要ないのですが……。
第三艦橋側面のボリュームアップです。
やはり、積層プラバンを貼りつけて処理しています。
このあたりまでは、深い考えも無く手を動かしてやればすみましたが…いよいよどう進めていったらよいものか…。
また、「絵」とにらめっこして、ディテールを飲みこめるようにしなければなりません。
またしても写真がハレーションを起こしていますが…400番の耐水ペーパーがけの後、いよいよ1200番の耐水ペーパーでなでてみました。
もちろん「とりあえずやってみた」程度のものです。まだまだ気泡との闘いは続いていきます。
ここは微妙なディテールです。増設したバルジ部分と艦体側面との接合面…ここはかなり独自の解釈が入っています。明らかにコミックでの表現と違っています。確信犯です。
モデリング上、1番負担のかからない表現を選んだことになります。
ちょっと上甲板へ飛びます。側面の艦載機発進口関係のディテールも、ぼつぼち検討していきます。
最終的に、スリット状態になる部分は奥行きをどの程度取っておくか決め、流用パーツを接着しました。
これがいずれ上に乗る後部上甲板の土台にもなるわけです。
さて、艦底に戻ります。
前に切断しておいた底部のドーム状態フェアリングを接着しました。多少形を整え、艦底部となじみやすいように接着面を曲面を取るように削りこみしてあります。
さて、これから先はどういう具合に進めていったものか……今のところ次の段取りは未定です。
ぼちぼち「波動砲口」に決着をつけてやりたいとは思っているのですが…。
次回、第13話は4月22日(日)頃までにアップの予定です。