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運命の声がその時を告げるまで、
代々わしらはこれをウデにはめている。

「ヤマト」がわしらを呼ぶ時までな
佐渡酒造 -第2話より
「まほろば新造計画」をやや無理に進めたため、今度はこちらが結果的に1週間お休みを貰う形になってしまいました……。
「大いなる課題」のひとつであった「波動砲口」が決着したことにより、多少は気分が楽になってきました。
とりあえず現状の全体像は上のような具合です。
「広角レンズ」等を使用した撮影ではありません。まずまず「ヤマト的なアングル」におさまっているように思えます。艦首部分のバランス等もこんなものでしょうか。
「波動砲口」は奥に向かってかなり絞り込みました。ですから、砲口の最深部は直径4ミリにも満たない寸法です。
あの「渦を巻いたシャッター」はとても再現は無理でした。しかし、そこがのっぺらぼうというのも無茶ですから、円形のマテリアルパーツを接着しておきます。何も処理しないよりは、雰囲気が出せれば良しとします。
さて、いよいよこの艦首部分の上甲板を接着しました。
接合部のクリアランスはイマイチといったところです。それに関しては後で多少の調整に入ります。
真正面からの写真です。
余談ではありますが……今まであまり気にもしていませんでしたが、例の「ドリルミサイル」というやつは、実は結構小さいものだったという結論に行き当たってしまいました。
何か「以上に大きいミサイル」だったイメージがあるのですが、それもこれも全て「絵のトリック」だったのですね。
殆ど立ち往生といった具合の、艦底部・第3艦橋土台です。
しかし、最新話で鮮明なカットを見ることが出来ましたから、なんとか作業を進展させたいものです。
とりあえず、まだまだ表面処理などがおざなりになっていますので、少し気合を入れて取り組み始めます。
第3艦橋です。以前に、かなりボリュームアップしているのですが、上部艦橋と同様に「窓枠」などのディテールのことを考えるとまだ前面に大がかりな整形が必要です。
積層プラバンを接着、3ミリ程度延長します。
再び「艦底部・第3艦橋土台」です。
後部の主砲設置場所にも、やはり前方と同じような一段段差のついた土台があります。プラバンを切り出してみました。
久しぶりにポリパテを練ってみます。
艦底部・第3艦橋土台と、前部を延長した第3艦橋に盛りつけます。
こういった、「ポリパテを盛る・削る」というような作業も、形状把握がしっかり出来ていないと、どうも煮え切らないことこのうえないです(笑)。ぜひ来月も「いいカット」にお目にかかりたいものです。
上甲板の最先端部分です。
ここはどうしても妙なスキ間が出来てしまいます。やや強引にエポキシパテで目止めします。
艦首近辺にもまだ接着面等のアキが目立つ部分があります。
余ったポリパテを塗りこみます。
この写真でもなんとか判別つくと思いますが、何度も耐水ペーパーなどをかけているため、魚雷発射口の凹モールドがかなり怪しくなってきています。……まぁ、もう彫りなおす覚悟は出来ているんですが。
上甲板の接合部、こちらは後ろのほうです。
瞬間接着剤をパテ代わりに大量に塗りつけています。当然、木甲板状のモールドは一刀両断されているので、ここも彫りなおしの予定です。そのために、プラパテではなく瞬間接着剤でのスキ間埋め作業です。
さて、上甲板最先端部にポリパテを塗りたくったのが、ここで問題となってきます。
フェアリーダーの下3割ぐらいが埋まってしまいます。もともとこの部分はパーツが浮きぎみになってしまっていたのですが、波動砲口のディテールを追加加工したために更に状態を悪化させることとなってしまいました。
このフェアリーダーに関してはこのままでは使えませんから、調整を検討します。
木甲板状の上甲板もこのように接合面の処理で壊滅してしまいました。のちのちの工程で彫りなおします。あとは、この甲板部分では、若干のディテール変更・追加の処理が必要です。
400番の耐水ペーパーをかけ、多少は落ちついた第3艦橋です。
前面の部分に関してはこんなものでしょうか……以前ならばこれですんなり終わっていたのだと思うのですが、最新話のカットを見てみますと、実は結構横幅があります。
……という訳で、更に横幅を広げるための処理に手をつけます。
なにやら、手がつけられないほどに巨大化していっている第3艦橋です。
艦首部のフェアリーダーについては、上甲板部分への干渉のしかたから、もとの大きさの穴を維持するのは困難だと判断しました。
逆に、少し小さめに作りなおしてみます。肉厚の殆ど無い部分ですから、エポパテやポリパテでは、盛りつけることじたいは可能でも、ペーパーがけなどの最中で必ず脱落してしまいます。「まほろば」の時にかなり困りました。
そこで、かなり強引なのですが、ゼリー状瞬間接着剤の厚盛りという乱暴な技に走りました。
3段階にぐらいに分けて盛りつけていき、完全に乾燥したところで、パテを使用した場合と同様の処理を行います。
艦全体がかなり汚れてきましたので、一度1200番の耐水ペーパーをかけ、中性洗剤と歯ブラシで全体を洗いました。そして、表面の具合を確認するために、新造部分を中心に溶きパテを塗ってみました。
……この写真では良く解らないと思いますが、ポリパテを盛った部分の気泡などがまだまだ星の数ほどありました。「塗装の厚化粧」では到底誤魔化しきれないので、もう少し下地の化粧処理を続けていこうと思います。
ところで、いちおうこのグレートヤマトは「暫定1/1000スケール」ということにしているのですが、先日ある方から情報をメールで頂きました。松本先生がグレートヤマトの全長に関して「1キロ (実際は800メートル程度) 」と公式発言されているということでした。その情報を載せているサイトを拝見したところ確かにそのように話しておられるようです。しかし……ちょっと大き過ぎるような気も (笑)。
トチローもアルカディアを「最終的には全長1キロにする」と言っていましたが、このサイズが「松本零士宇宙戦艦のサイズ上限」なのかもしれません。
次回、第16話は5月20日 (日) 頃に更新予定です。