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ヤマト自身、改良進化を遂げて、
時が来るのを待っていたのです……。

羽黒妖 -第12話より
今週もこの角度の写真から紹介します。
溶きパテを塗ったことで、自分でもやや半信半疑だった全体のプロポーションを把握できたような気がしています。
前にもどこかで書いたと思いますが、どうも白や黄色の「膨張色」は形を掴みにくくさせるようです。
そして、溶きパテを塗ったたことにより、気泡などの凹みもより発見しやすくなっています。
ゼリー状瞬間接着剤で、ちまちまと穴埋めしています。これが最後になるとも到底思えませんが、一応、注意深くチェックし、虱潰しといった具合で取り組んでいます。
相変らず手の動きが鈍りがちなのですが……「第3艦橋」に取りかかります。
こちらは上、つまり艦底と向かい合わせになるほうの面です。瞬間接着剤で表面処理の下地を作ったので、ひどくゴワゴワした感じになっています。また、突起など多少のディテールもありましたが、全てカットしてあります。
何段階かのヤスリがけと、耐水ペーパーがけでどうにか表面がおとなしくなりました。
こちら側の面は、前述したディテールを再現し直してやる程度で、ほぼ問題はないようです。
艦底部と繋がるアームのパーツは、これまたかなりのボリュームアップを要することになりそうです。
さて、ひっくり返します。
段差がついている部分は全面的に「インテーク状」のディテールになっています。
スジボリ程度で誤魔化そうかとも考えましたが、一応再現してみます。フィンを接着し易くするため、段差の部分に棒ヤスリをかけて、直角に近くなるよう加工しておきます。
前後共に、上部艦橋と同様の「窓」が配置されているようですが、再現に関して、あまり考えていませんでした。
「彫刻」での再現は技術的に困難のため、更にその分の肉付けを追加します。
3ミリ角棒を前後にそれぞれ接着しておきます。
上部艦橋……「檣楼」と言ったほうがいいでしょうか。
ほぼストレート組みの途中経過写真です。ここでのポイントとなってくるのは、数が増えている「第1艦橋の窓」の再現と、拡大されている頂点のレーダー部分の加工ということになると思います。
第3艦橋の窓の部分の再現に着手します。
まず、彫刻刀の丸刀で、接着した角棒の角を落とし、耐水ペーパーがけなどで、エッジがなめらかになるよう加工しておきます。
まだまだ表面が荒れているようなので、今度は全面的にプラパテを塗って下地を整えます。これでまた丸1日寝かせて置きます。
400番、600番の耐水ペーパーをかけ、水洗いしてみました。
窓枠の再現というのも、なかなか骨が折れそうな予感がしていますが、よくよく考えれば、上部艦橋に比べてかなり巨大なものになっているので、作業としては、まだやりやすいはずなのです。
アタリ線を書き入れたら、思い切ってやってみます。
細切りプラバンを貼っていって窓枠を表現してみます。
細切りのプラバンは自分で切り出すと、どうもヨレたものになりがちですから、エバーグリーン製のものを使用してみます。
接着はもちろん瞬間接着剤を使用。
ようやく必要な数を貼りつけましたが……目がチカチカしてきます。手で直接ではとても雑になってしまうので、新たに小細工用のピンセットを購入。重宝しています。
以前、道具にはこだわらない、などと大口きいていましたが、あると便利なものは確かにあるのですね……。
前方の窓がどうにか完成です。もちろん、この後もパテや耐水ペーパーの処理は行います。
更に、インテーク部分は側面にも回りこんでいますので、その部分の厚みをつけるため、1.2ミリプラバンの細切を両サイドに接着しておきます。
そして今度は後部の窓枠再現に着手です。
しかし、もとの「第3艦橋」は赤い色の部分ですから、ずいぶんと拡大したものです。
前回記述したように、「グレートヤマト」を仮に「全長800メートル」と仮定すると、このモデルは約1/2666スケールという大変中途半端なものになります。この第3艦橋で実物は横幅が53メートル・全長が75メートルということに……唖然としてしまう巨大さです。
黄色のポリパテ部分に発疹のようにグレーが混じってきているのは、それだけ気泡処理が充実してきている証なのですが、まだまだ先は長くかかりそうです。
しかし……今回でもう16週目になってしまっております。「まほろば建造計画」が23週で完結したことを考えると、当初考えていたよりも苦戦しているのは隠しようもありません。

次回、第17話は5月27日 (日) 頃に更新予定です。