「やまとは くにの まほろば」 ТОPへ戻る

波動エンジンは伝説のものより
協力な複合双連となっている。
ドクター理霊 -第13話より
先週取りつけた、第3艦橋基部と艦体とのセッティングを調節しておきます。
かなりの隙間が発生していましたので、プラパテを2段階に分けて盛り、まる1日半乾燥時間をとりました。
いつものように、400、600、1000番の順に耐水ペーパーをかけ、表面を整えます。
中央部分に大きな「空洞」が出来ていますが、ここでは穴埋め処理は行いません。
後で完全に塞がる予定ですから、このまま放置しておきます。
……で、早くもその空洞は塞がります。
0.5ミリプラバンを両側面に接着します。
左右の角度の微妙な違いに気付き、一度は瞬間接着剤で固定したものをまた剥がし、ヤスリがけ等の処理で調整し、今度は通常の接着剤でしつこく角度の調整をしながら接着することになりました。
この部分はインテーク状構造の外板になります。
前方からの写真です。
第3艦橋基部との間のアキが判るでしょうか。ここにヒレを埋め込んでいくことになります。これも、「暫定最終回」で詳細が判明した恩恵によるものです。
通常の接着剤を使用したので、またこのまま1日程度時間を置きます。
ぼちぼち手がける必要に迫られてきているパーツ「メインエンジンノズル」です。
ずいぶん前に紹介しましたが、今回はスケール違い、1/700のエンジンノズルをそのまま流用します。
いつか1/700スケールで製作するときも、同コンセプトでの製作になるでしょうから、単純に既成パーツは使えません。
……したがって、このパーツも使用する可能性は皆無です。ですから、躊躇する必要もないのですが、気になるのは、「まほろば」のことです。艦尾形状がはっきりしないまま、暫定最終回を迎えている関係上、悩むところです。ヤマトと同様のメインエンジン単発にデザイン変更されている可能性大ですから、後々もう1個このパーツが必要なのでは?
そこで、今回テストとして、「粘度状シリコンでの型取り」を試してみます。使用したのはポークス製のもので、エポキシパテのように2種類の練り合わせで硬化が始まるタイプのものです。
粘度は硬めのペースト状で取り扱いにはさほど苦しみませんでした。
問題は型を取る部品の形がこれですから、なかなか上手くいきません。とりあえず、写真の用ように強引に埋めこみました。
……硬化したのち、パーツを取り出します。
まずまず上手くいっているようです。17〜8年振りの型取り作業としては合格です。ちょっと先端部分が怪しい出来になりそうですが、ここは後でカットして (つまり、中はくりぬいてパイプ状態にする)調整する予定なのでこのまま作業を進めてみることにします。
そして、充填するのはここではエポキシパテを使用。
中をくりぬく関係上、そのほうが楽ではないかと判断したのです。写真はとりあえずパテを詰めこんだ状態のものです。この後、半ば乾いてきて硬度が出てきたころを見はからって、中心部分を殆ど肉抜きしておきます。
……失敗。
ちょっと、使えそうもありません。型取りの方法に問題があったようです。「さて、どうしよう……やり直すか?」と思案しましたが、ここでは複製製作は断念しました。「主砲砲室」を製作のとき、また複製の方法を取るかもしれません。そのとき再度検討してみることにします。
話を戻して、再び艦底部分です。
側面の装甲がそのまま上部に回りこむのですが、第3艦橋でインテークの口を作ったときと同じく、「手折り」の方法で進めます。
最初は根気良く手で「曲げグセ」をつけようとしていましたが、なかなか上手くいかないので、熱湯をかけながら試したりしてみました。しかし、今回は0.5ミリプラバンの厚みが阻んで、なかなか思ったような仕上がりになりません。
ある程度曲がったところで、強引に瞬間接着剤で固定してしまいました。
そした、乾燥したところで、ゼリー状のものを接合部分に塗りたくり、コーティングしました。これでまた1日程度放置しておきます。
……さて、「まほろば」のことはまた別の機会に対策を検討しようと思います。このパーツをそのまま使ってしまうことにします。
しかし、中心部分 (なんと表現すればいいのか……「ノーズコーン」状の部分です) は一度抜いて、加工したのち取りつけたいと考えています。
また艦底部です。
瞬間接着剤が乾燥したのち、今度はプラパテを盛り付けておきます。
これでまた1日程度時間を取ります。
エンジンノズルですが、艦体の接合面と、円の直径が揃っていませんでした。
ノズルのほうが直径がかなり太いので、ひたすら削りこみの処理です。
……しかしこのヤスリは丈夫です。「まほろば建造計画 第2話」で始めて紹介しましたが、あれから11ヶ月経過して、まだまだ十分使えます。凄まじい耐久性です。
艦体に仮接着してみました。なんとか直径は揃ってくれたようです。大きさや艦体・あるいは補助エンジン部分とのバランス等など、かなり個人的好みが入っています。賛否両論あるでしょうね、これは……。
「尻が大きいヤマト」のイメージモチーフになっているのは、「完結編」製作の際、アニメーターの金田伊功さんが描いたイメージボードなのです。「ロマンアルバム・エクストラ56 宇宙戦艦ヤマト完結編 (徳間書店刊=もちろん絶版)」に掲載されています。まだ所持されている方がいらしたら、見てみてください。ここで「広角レンズ」で撮影したかのような「尻が大きいヤマト」が何点か載っています。

余談ですが、先週の第21話のサブタイトルを「増設」へ変更しました。「接続」というのは、もう既に使っていたのを数日前に気付いたザマです。なんとなくサブタイトルは「漢字2字」にしているのですが、これはたぶん「ボトムズ」の影響でしょうか。

次回、第23話は、7月8日(日)頃までに更新予定です。