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ヤマトとヤマトをへだてる1000年など、
宇宙という名の大空間ではないに等しい
 -第4話より
先週、なんとか後部上甲板の形状がまとまりました。これをもう少し煮詰めていきたいところなのですが、塗装などの段取りとの関連から、今回はこのままにしておきます。
細部の調整は進めておきます。
甲板を突き抜けた構造となる「カタパルト基部」を前回取りつけましたが、瞬間接着剤・プラパテで接合面の処理を施しておきます。
ここもかなり放置しておいた点です。
艦首付近の上甲板と艦体との接合部分にかなりのスキマがあります。やはり瞬間接着剤とプラパテで充填し、乾燥した後、耐水ペーパーを順番にかけていきます。そして、四角いダクト状のモールドは全て取り除いておきます。

そこに、0.3ミリプラバンを切り出したものを3枚接着します。
このディテールの詳細は解りませんが……しかし、なんということもなさそうな作業ですが、この小さなプラバンの大きさ・形状を整えるのにはかなり時間を費やしています。
それでもまだ不完全な状態です。
接着剤が完全乾燥した後、耐水ペーパーで表面を「慣らし」つつ、形状の微調整も処理しています。
この近辺は、2箇所スジボリ等のディテールを入れ、プラバンで「波切り板」を新設すれば。ほぼ完成となります。
補助エンジンノズルの取り付けは、おそらく塗装の後になります。
しかし、今のままでは、ノズルがはみ出してしまうことに気がつき、「えぐれ」部分を丸刀で更に彫り込んでおきます。
もう少し小さいノズルなら、このままでも大丈夫なのですが……当初の構想通りにボリュームあるものにしたいものですから……。
さて……今まで「ぼちぼち手がけなければ……」と考えつつも逃げていたことに、そろそろ向き合わなければならないようです。
形状としてはほぼまとまった感のある艦体ですが、装甲板のディテール表現や、吃水線のラインをどうするのか……これを決着つけないことには、いつまでたっても「塗装」へは辿り着けないのです。これに関しては、かなり考えあぐねておりました……。
ディテール表現には、やはり近年においてインパクトの強かった「プレイステーション・バージョン」を参考にしたいという気持ちは強かったわけなんですが、なんでもかんでも取り入れれば良いのか?と迷いも生じています。これはあくまで「グレートヤマト」ですから。
また宮武氏が「艦体分割接合線」をあっさり否定されているので(-.-)……パネルラインの表現はどうすべきか?としばらく結論を出せずにいたという理由もあります。しかし、「松本メカ」である以上は最低限度のパネルラインは入れるべきだと覚悟を決めました。
波動砲口をオクタゴン・バレル(六角砲口)に加工した以上は。松本バージョンのヤマトでしかありえません。
艦底部付近のフェアリングには、おなじみのディテールが必要です。
スジボリで処理してみようと、当初は考えましたが、ここはプレイステーション・バージョンを参考にします。まず、アタリ線を書き込みます。
エバーグリーンのプラ材 (寸法は圧さ0.38ミリ・幅0.5ミリ) を長さ5ミリにカットし、瞬間接着剤で取りつけていきます。
接着していく間隔は、正確さにはやや欠けるかもしれません。一応、ピンセット先端の厚みを目安にしています。
やはり、ちょっと雑になりがちな部分です。また、どういう訳やら、左右で使用した本数に違いが出てしまいました(><;
仕方なく、仕上がりの具合が良くないほうを一度ボツにし、もう一度やり直してみます。
「艦載機発進口」もぼちぼち造らなければ……。
ガイド用にマスキングテープを貼り、最初はケガキ針で軽くトレースし、形がはっきり出せたところでPカッターで深めに彫り込んでみました。
ここも非常に重要なポイントなのですが……艦首の波避け部分と、艦体との境界線のパネルラインです。かなり難しいところでもありますから、マスキングテープも慎重に貼っています。
そして同様にケガキ針とPカッターでスジボリを彫り込みます。
 
厚くなりすぎていたサフの皮膜、プラパテを盛りつけた部分、薄くなっていたポリパテの盛りつけ部分が損壊してしまいました。
瞬間接着剤で補強しつつ修復してみます。
今度は吃水線のラインを想定してマスキングテープを貼ります。
ここは本来ならば「赤パーツ」とグレーのパーツの境界ですから、非常に解り易いはずなのですが、徹底的にボリュームアップさせたので、その境界線がまるで解りません(-_-;)……いずれにせよ、ここが左右チグハグになっていると笑うに笑えないことになってしまいます。かなり慎重に処理したつもりです。
そして同様にラインを彫り込みます。
……またしても破損です。
やはり、ポリパテを盛りつけた部分が問題のようです。薄くなりすぎた部分が脱落です。
やはり瞬間接着剤で補強しました。
やはり非常に重要な「波動砲口周囲」のパネルラインです。
これを描き込まずにヤマトと呼べません。プレイステーション・バージョンでもこのラインは表現していますし……。ただ、ややこしい曲面に彫り込むことになりますから、それが不安です。
縦方向のパネルラインを彫るためのガイドを、まとめて貼りつけてみました。実際には、この後さらに2本分追加しています。
ここも曲面部分ばかりですから、始める前からヒヤヒヤしています。
ここまで出来あがってきているというのに、ここでドジを踏んで表面をメタクタにしてはなんにもなりません。
あせらず、慎重に彫りこんでいきます。しかし、普段以上に目に負担がかかるのか、しばらく続けていると、なにやら視界のピントがぼけているような感覚に何度かはまり込みました。
仕方なく、適度に休憩をはさんでダラダラと続けることになりました。
この写真ではちょっと解りにくいかもしれませんね……とにかく作業はなんとか終わりました。
あとは、ちょっとしたスリットなどの彫りこみと、逆にプラバンなどを接着して艦体のディテールを仕上げていきます。また主砲付近の上甲板の表現など、残してしまっている作業もあります……来週はそのあたりを進めることになりそうです。
今回の「装甲表現」が無事に片付いたので、精神的にはかなり楽なったように感じています。残された作業項目もだいぶ見えてきましたし……「慌てず、急いで、正確に!」進めてみたいと決意を新たにしている次第です(^O^)。
次回、第31話は9月23日(日)頃更新予定です。