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総員配置につけ、
砲戦準備!!
沖田艦長 -第15話より
さて、艦体のほうはそれなりにまとまってきました。今週からは艦体の仕上げと平行して、「砲」関連のことに、手をつけてみようかと考えています。
「砲」を手がける前に、艦体のパーツの仕上げで、若干腰が引けていた問題と向き合ってみました。「側面展望室」の上下の「窓」の処理です。
薄めのプラバンを貼って「シャッターが閉まっている状態」という手も考えましたが、曲面部分ゆえに、やや気がかりなところもありました……ここはスジボリで処理してみます。まずは「ガイド用」に窓の形にカットしたプラバンを用意します。
それをあてがい、ケガキ針でスジボリを入れていきます。
場所やサイズのこともあり、Pカッターで彫るのはほとんど不可能ですから、ケガキ針のみで仕上げるつもりで進めました。
3箇所に彫り込み、これでやっと25パーセント終了。
出来は、我ながら…………(-_-;)。
こういう場所への彫り込みというのは、まだまだ経験が足りないようです。
どうにか全ての彫り込みが終了。
左舷の展望室の全景です。最終的には、窓部分には蛍光色の類でアクセントをつけることになりそうです。
しかし、どうにかやれやれです(*^_^*)。
「洗う」のももう何度目になるのか解からなくなってきました。
またかなり汚れてきましたので、中性洗剤で念入りに洗っておきます。艦体に関わってくることでは、次は「魚雷発射管」をどう表現するのか、という大問題に行き当たります……。
「砲関係」ですが、まずは3基ある「副砲」です。第8話で1/700の「大和型」のパーツと、1/1000の「ヤマト」のパーツを比較して結論を先延ばしにしていましたが……結局ニチモの30センチシリーズ「大和」の副砲塔を使用することにしました。大きさが非常に適度だったためです。特に、前檣楼が第1副砲塔に「被り」ますから、ある程度以上の大きさでおさめないと配置不可になります。
「砲身」です。今回は自作は見合わせて、ちょっとお金を使ってみました(^^;;
クリッパーモデル製の「米国海軍Mk9・55口径セット」が一番寸法が近いと判断しました。本数も10本とちょうど良かったです。おそらく真鍮製です。
「魚雷発射管」の表現に関しても、結論を先延ばしにしていた面がありました。艦首側の場所が微妙な曲面であるために、スジボリを入れるという作業に不安を抱えていました。そこで……薄いプラバンを貼り付けてハッチを表現してみることにします。まず、大きさを揃えたものを9枚切り出します……これがまたなかなか……。
「主砲塔」も副砲と同じく、ニチモの「大和型」からパーツを流用しています。左は「ヤマト」のキットパーツ……「大和」のものが一回りぐらい大きいのは、縮尺が違うから仕方ありませんね……しかし、横幅はほとんど調整の必要もないようです。砲の間隔も大差ないようですし……。
縦方向の幅を詰めます。レザーソーで切断し、ヤスリをかけてかなり強引に肉を落としています。また、艦首方向へ向かって「ハの字」になっている形状を調整するため、削る部分の内側に、エポキシパテを充填しておきます。どうせ剥がれてしまいますから、パテ盛りつけの前に瞬間接着剤を流し込んであります。
「副砲」は砲身を全て落とし、バリなどをカットし、艦体へ差し込む軸も切断。内側に、やはりエポキシパテを充填しておきます……まるで「肉詰めピーマン」ですね(^o^)丿
エポキシパテを充填したパーツは、乾燥させるためにしばらく放置しておきます。
「魚雷発射管のハッチ」を9枚切り出したら、いよいよ艦体にセットしてみます。配置に関しては、非常に難しいですから、一発勝負は怖くて出来ません。
通常の接着剤で、念入りに位置を調整しつつ取り付けています。接着剤のはみ出しなど気にせずにいきます。
「肉詰めピーマン」のはみ出した肉をカットし、400、600番の耐水ペーパーをかけ、ヒケているところなど、必要な場所にプラパテを盛って調整します。あとは、この裏面に、新しい軸を差すためのガイドラインを書いておきます。また、砲身を差すための穴もピンバイスで開けておきます。
幅詰めした主砲砲室を接着してみました。
縦方向の幅を詰めただけでも、かなり小さくなったように見えます。
左から、「ヤマト」のパーツ・幅詰めしたパーツ・幅詰め前のパーツ(大和)です。
副砲と同様に、「肉詰めピーマン処理」です。
一度2つに切断していますから、「補強」という意味合いも強いです。
これでまた24時間ほど乾燥時間をとります。乾燥したら、余っている肉のカットです。
主砲の砲身は、やはりクリッパーモデルの、帝国海軍36サンチ砲を流用してみます。「扶桑」や「山城」での使用を考慮されているので、12本セットという内容のものです。ふたつ購入すれば24本でキリが良かったです。
副砲・主砲合わせて33本の真鍮製砲身……〆て4000円なり。
これを「高い!」と、とるか「安い!」と、とるか?……(-_-;)
「魚雷発射管のハッチ」を9枚……どうにかこうにか取り付け完了!
……しかし「浮いて」見えるなぁ……。
と嘆いてみても始まりません。ペーパーがけなどで、かなりなんとかなるはずです。
副砲に真鍮製砲身を取り付けてみます。
事前にピンバイスで0.5ミリ程度の穴を開けているわけですが、3箇所並んでいるというのが、これがまた厄介です。なかなか同じ角度で等間隔に開けるのは難しく、差しこんだ砲身に力を加えて、やや強引に砲を並べています。もちろん瞬間接着剤使用です。
裏面に「十字」のガイドラインを描き、やはりピンバイスで開口。新しい可動軸を差しこみます。プラ棒でも問題はないでしょうが、在庫が無かったので真鍮パイプを使ってみました。
残り2基の副砲に砲身をセットします。
「まほろば建造計画」において、既に「真鍮パイプによる砲身の自作」は経験済みでしたから、当初はその方向で考えていました。真鍮パイプも各サイズけっこうな量を仕入れていましたし(^^;……。
しかし、「33本」という本数を考えると、「とても均等な仕上がりは維持出来ないだろう、時間がかかってもそれに見合う効果が薄いのなら……」と思い、既製品の流用へと方針転換です。お金はけっこうかかりましたけれど。
来週も引き続いた作業になります。
そして……なんと1ヶ月の早いことか……
また「まほろばへ至る海路」の時期がやって参りました(><;
恒例の27日更新となります。と、いうことですので、現在のところ作業の流れはけっこういいのですが、「第36話」の更新はちょっと怖い面があります。はたまた、
「奇跡の同時更新!」が有り得るのか?。

次回、第36話は10月28日(日)頃更新予定です。……