ヘルマザリアの艦がもう少し遅れたら
粉砕されたわね、あの大戦艦に……
 -メーテル 「銀河鉄道999 空間騎士 地獄の聖母」より
……先週、「塗装も絡めて云々」ということを発言しましたが、終わってみれば、今週は工作作業は皆無で、塗装ばかり処理していました(* ̄∇ ̄*)。
このあたり、本当に行き当たりばったり、気分次第で作業内容のベクトルがころころと変わります……始めた当初とあまり成長していません。
実質的に完成した第3艦橋に吹いたのはタミヤのマイカレッドです。
最終的にはフラットクリアーをのせる予定ですから、光沢云々はここでは度外視しています。吃水線下の色調はいろいろ考え方があるでしょうが、艦底色そのままというのも無理があり、似たような色彩表現は何かないかと考えてのことだったのですが……。
主砲にも吹いてみます……何か、「惨劇のあと……」です。血の色ですね、これでは。
デジタルカメラのフラッシュが反射している影響もあります、実際はもっと暗い色合いです。
艦体色に関しても、昔から「これが定番」と言われるような色が無かったと記憶しています。
アニメーション中では、様々な色合いで表現されていたのも大きな理由のひとつでしょうが、グレー系というのはなかなか難しいです。しかし、この色合いがヤマトの個性、というか特徴に大きな影響を及ぼすはずですから、自分なりのこだわりは反映させたいところです。
現在、裏(?)で゛「戦艦比叡」を製作していますが、日本海軍の、いわゆる「軍艦色」ひとつとっても、その解釈の奥の深さたるや……まぁ、ヤマトに関しては「どこにも答えはない」と腹をくくってしまうほうがいいようです。自分の表現したい色合いを追及さえすれば問題ないでしょう。
タミヤカラーのグレー6種(ジャーマン、ニュートラル、ダーク、ダークシー、ライト、ミディアム)とミディアムブルーを混合しています。混合率?……自分でも皆目検討つきません(Θ_Θ;)。。
大和の艦体がそこいらに転がっているので、塗装テストです。目指したのは小泉プロのグラデーション画の色合いですから、従来の最大公約数的なグレーとはちょっと青みが違います。
同様の塗装テスト……やはり大和の吃水線下艦体に艦底色を吹き、さらにそこに前述のマイカレッドを吹いてみましたが……これは完全な無駄足に終わりました。(^^;;
いや、本当に「赤」は難しい……もともと色弱で、赤系統の認識に少々不都合な身体なものですから、なおさらですo(´^`)o
そして……。
マイカレッドが乾燥した第3艦橋と主砲群……うーん、どうもイメージしていたのと違う方向へ行ってしまいました。これは失敗です。
。「赤」の表現に関しては、ここでコンセプトそのものを変えてしまいます。
艦体にいろいろとパーツを固定しているので、マスキングの時には難渋するのを覚悟はしていましたが、やはりかなり面倒なことになりました。
吃水線に沿ってマスキングテープを貼るのは当然ですが、そのときに、トイレットペーパーで艦体上面をくるんで保護してみることにします。
そして「赤」の塗装。使用したのは通常の「赤(レッド)」です(^^;;グンゼの缶スプレーを使用。
……なんだ、やはりこれが一番だったのかな……と個人的には思っております。いろいろな角度から数回吹いておきます。
これで一昼夜は完全に手を出しません。これに指紋が付いたりしたら、気が変になってしまいそうですΣ(゜Δ゜*) !。
翌日。どうしても「死角」になる部分もあるので、今度はひっくり返して同様に数回吹きつけます。
今回は紙から塗料が染み込んで、「木甲板」を侵さないかと冷や汗ものでした。
ここでまた一昼夜乾燥させるための時間をとります。
そして点検。
ちょっと回数が過ぎたのでしょうか、ところどころに塗料が溜まっている箇所が発生。
もうこうなるとデザインナイフでこの近辺を根こそぎ剥がしたほうが早いです。そして、再度耐水ペーパーの処理を施します。
尾翼の類は、艦体に接着したあとにはサフを吹いていませんでした……それによる見逃しですが、かなり表面が荒れている部分があったので、それらも再度耐水ペーパーをかけておきます。
艦体にもキズがいくつかあり……やはり、最終的なサフ吹きを省略してはいけないということですね。次回は気をつけます。
そして、2度目のチャレンジ……バルバスバウ近辺が黄色いのはただのハレーションですm(_ _)m。
これでまた一昼夜乾燥させます。
今度は上面の塗装です。調合した塗料をやや薄めにし、中央のごちゃごちゃした部分から塗っていきます。この辺りはほとんど「バケツで水をかける」ようにあまり躊躇しないでザブザブ塗ります。ここは筆塗りで処理しています。
色合いには満足出来たところで、艦全体に筆を伸ばしていきます。
面倒なマスキングが避けられない部分です。が、本当にこの艦尾周辺には参りました(。>0<。)。
翼が6枚も飛び出しているし、木甲板の上にマスキングテープを貼るのもちょっと恐いですし、他にもっと上手い方法はなかったかな……とやや反省を。しかし、事ここに至っては戻り道はないのです(* ̄0 ̄)/ !!。
リベンジ……艦底部と同様に通常の「赤(レッド)」で塗装(グンゼの缶スプレーを使用)。
やはりこれが一番すっきりしているのか……思考錯誤はつきものとはいえ、塗装に関しては恐いです。ここまで時間をかけたものを、やはり台無しにはしたくないですから、びくつきます。
全体に艦体色をのせ、乾燥中です……。
この写真を画面で見て、「明るい?」という印象を持ちました。やはり、撮影の際のフラッシュがかかわっているようですが、実際はもう少し暗い色合いです。
しかし、一番安いクラスのものとはいえ、コンプレッサーを持っているのに、なんで筆で塗ってしまうかなぁ? と、自分でも頭を捻ります(○ ̄ 〜  ̄○;)。
来週は、この塗装の後処理と「檣楼」製作の予定です。レーダーをどうするかという問題もあり、最後の関門になると思われます。
昨日(9日・土曜)、久し振りに秋葉原のレオナルド本店へ行き、しばらく艦艇の完成品に見入っていました。製作に行き詰まったときの打開策は「自分より上手い人の完成品を見る」ことです、私の場合。
完成間近にきて、いろいろ出来に不満を感じはじめている昨今です。しかし、「まほろば」よりはほんの少しは技術的に上達しているはずですし、23年前に初めて1/1000のキットを作ったときよりは、進歩はしているのですから、まぁ一作一作積み重ねていくしかありません。いずれにせよ、ひとまずの終着駅は見えてきたようです。

次回、第48話は3月17日(日)頃更新予定です…… 。











起工より428日経過……あと20日