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そう……私はこのヤマに乗ります!!
ヤマトと共に星の海に旅立ちます。
スターシア (2世) -第11話より
今週からしばらくの間、艦尾部分の製作が続きそうです。
上の写真は、キットをストレートに仮組みした艦尾部分です。
良い出来だと思います。ヤマト設定資料の側面図をそのまま立体におこしたら、まさにこの1/1000キットになるのではないでしょうか。
しかし、前方、後方から極端なパースで描かれる機会が多かった劇中のイメージを、再現しきれていないのも確かです。まぁ事実上不可能なので仕方がありません。それをあえて可能にしたのが、あの「イメージモデル」という快作キットだったのはご承知の通りですね。
今回、この艦尾部分はかなり思い切ったボリュームアップを施します。
これが現在の艦体の最後尾部分。
ちょっと乱暴に切断しすぎた、と今更ながらに感じています (苦笑)。
これからどう作り上げていくか……バルジのボリュームアップの件も含め、どうも今回の建造計画で最大のヤマ場になりそうです。
もう一度、キットのストレート組みの、今度は側面です。
原作では後部の俯瞰のカットで、メインエンジンノズルをすさまじいボリュームで描いています。
これにどこまで近づけることが出来るものか……ある種、「イメージモデル」的な挑戦をしてみます。とにかく、エンジンノズルを超大型化してみましょう。
左がキットのエンジンノズル。
右が今回使用する予定のエンジンノズルです。
……大きいでしょう。これは1/700スケールキットのものをそのまま流用してしまうことにしました。
型取りもせずにそのまま使ってしまうのも乱暴なのですが、もし、1/700キットでグレートヤマトを製作する際には、どのみちこのエンジンノズルでは小さ過ぎるわけですから……。
実はこの件は最近の思いつきではなく、当初から考えていました。
これで艦尾部分は途方もないボリュームアップが実現できそうです。
艦尾部分の赤パーツです。「輪っか」は補助エンジンノズル……もちろんキットのものです。メインエンジンノズルを上の写真のように巨大化させた以上、これをそのまま使うことはとうていできません。ここも何か代用しなければならないのですが、ジャンクパーツを漁っても、なかなかこれといった部品がありません。
ちょっと壁に行き当たり、数日間作業が止まってしまいました。
悩んだ挙句、出した解答はこれです。
なんと、これも今となっては「貴重品」のタミヤ・ミニジェットシリーズのファントムから頂いてしまいました。
つまり。1/100のF4-EJのエンジンノズルです。
右側がキットのエンジンノズルの構成部品。左が今回使用する構成部品です。
……スーパーボリュームアップです、まさに。
しかし、いくらなんでも、これはやり過ぎでは……という気持ちも持ってしまいます。果たして、どうなりますことか。
補助エンジンノズルがこれほど巨大化してしまっては、当然のことながら、補助エンジンナセルも相対的に貧弱になります。
ここをどうボリュームアップするか、エポキシやポリパテで肉付けしていくという手もありますが、絶好の流用パーツを発見!!
またしてもジャンクパーツからではなく、ストックキットから拝借してしまいます。
これがそうです。
解る方には瞬時に解ってしまうでしょう。「デスラー艦」の舷側に配置されているフェアリングをそのまま頂いてしまいました。
偶然にも、1/100ファントムのエンジンノズルと直径がぴったりです。
……この先、どう考えてもデスラー艦を真剣に造る機会があるとは思えない、という冷静な判断が働いた結果のことです。
このデスラー艦も、かれこれ20年近くストックしておいたものなので、普通なら多少は躊躇するところです。
しかし、昨年春に再版されたときの売れ残りがまだまだ大量に出回っていますから、こんどまた補充しておけばいいだろう……という楽観的な気持ちのなせる技です。さっそくフィンを削り落とし、加工にはいります。
これで、「瞬間物質移送機」が余ったも同然です、「ドメラーズU建造計画」もありうるのかもしれません(笑)。
現状で、艦尾部分の製作に関わるパーツはまだこれだけです。
……しかし、だんだん辛くなってきました。
キットに肉付けしていくなどの処理ならば、まだ比較的テキパキと進められるとは思うのですが、なにぶんこのような状態です。
「……さて、次、どうしよう……」と途方に暮れてしまい。ここでまた1日放置して、頭を冷やしました。
結論……やはりここは図面が必要です。
といっても、たいしたものは用意していません。まぁ、図面というよりラフスケッチ程度のものですね。
上のほうは上甲板の平面図、右半分のみです。下はもちろん側面図です。
もちろん原寸です。単純なものですが、これで艦尾の製作に関しては大きく前進するのでは……と期待しています。
製作途中の艦体とつなげてみるとこのような具合です。これをどう立体化していくか……。
なんにしても、このままでは手をつけかねます。中心軸をどうにかして設置してやる必要がありそうです。
中心軸を通し、メインエンジンノズルと繋ぎ、それを中心に肉付けするなり、さらに骨組みを増やして、装甲板のようにプラバンを貼りこんでいくなり、いいろいろ方法はありそうです。
波動エンジンノズルに接続する中心軸は、やはり波動エンジン以外ありません(笑)。
これは1/700メカニックモデルの波動エンジンです。この他には、特に手ごろなジャンクパーツも用意できませんでした。どのみち1/700スケールのキットをメカニックモデルとして製作するつもりも当初から無かったので、これを活用します。
長さがやや足りないようです。適当なパーツで延長してやります。
ちなみに使用したのは、1/24の車のホイールと、グリーンのパーツはちょっと記憶があやふやですが、アーマード・トルーパーの何かのパーツではないかと思います。
さっそく固定してしまいます。今にして思えば、艦体に仕込んだ金属バラストをもう少し後方よりに接着しておけば、なにかと都合が良かったのですが……。
やや頼りない接着面積になりそうです。
現時点の接着面は、写真のように非常に心もとない状態です。
ボリュームは……もうこれは申し分ないのではないかと思います。むしろ、「ちょっと、いくらなんでもやり過ぎだよ」という御感想もあるのかもしれません。自分でも、やや冷静さを欠いているような気がしてなりません……うーん。
しかも、今回はずいぶんといろいろなキットを犠牲にしてしまいました。
さて、次回は当然この続きです。出来れば、補助エンジンナセルの取り付けと、おおまかな形状は作っていきたいと考えております。
次回、第6話は3月4日(日)頃までにアップの予定です。