2009年11月14日更新



「やまとは くにの まほろば」 ТОPへ戻る
昨年に引き続き、艦船模型の市場はモノ凄い状況となっている訳ですが、それに反して当サイトの本格更新は何もないままに師走近くとなって参りました。ようやく更新です。(@_-;A。
しかし、出るもの出るものみな「1941〜1944」といった銘が入ったものばかり、「凄い時代だ」と思いつつも、私のストライクゾーンのフネ達は全くリリースされないので、妙に落ち着いて傍観しているような1年でした。
ストライクゾーンのフネは、ガレージキットを探せばいろいろリリースされていますが、ちょっと予算との折り合いがつきません。手持ちの素材で何か造れないものか( -人-).と、当初はニチモ30センチを元に『金剛』の竣工時にいよいよチャレンジしようかと考えました。
しかし、何か長丁場となる予感がし、怖気づきました( TДT) 。
そこで、『プレ金剛』に該当する架空艦を製作し、『金剛・竣工時』のトレーニングとすることにしました。9月13日、作業開始。
艦体をばっさりと切断し、全長を縮め、甲板上のモールドを落としていきます。
ハセガワの金剛と比べると、このぐらい短くなります。
……漠然とした思い付きですが、かの【ドレッドノート・ショック】の後、日本が初めて造り上げた弩級戦艦が「摂津」「河内」。しかしイギリスは更に超弩級戦艦「ライオン」、超弩級巡洋戦艦「オライオン」を完成。焦った日本はたまらず「金剛」をイギリスに外注した訳で、日本には「ライオン」「オライオン」に準じた戦艦が、歴史上存在していません。
それなら、「金剛の前に、もう一隻だけ、あがいて造っていたら、こんなモノだったのでは」というイメージで造ってみることにします( ´∀`)。

艦体の基礎づくり。この辺りの作業は妙に急いでやっつけました(´▽`*)。甲板表面を慣らして、いつものようにエヴァーグリーンのスリット入りプラバンを貼っていきます。これで木甲板を表現。
最初にある程度ペースを作っていかないと、また「未完成リスト」に乗るネタが増えるだけになりますので・・・(;´Д`)ひたすら手を動かしています。
手すりのエッチングをどうするかは、この時点では考えていませんでしたが、結果としてはまた逃げました(´▽`*)。
甲板の端には極細プラ材でフチを付けていきます。
バーベットはキットのものを厚さ調整して使用し、その他ディテールは、いつものようにプラ材やアクセサリー工作用の金属でいろいろと追加していきます。
煙突は5500トン級軽巡から拝借……何も加工せずそのまま使っています。後部の指令塔も流用パーツで適当に加工。
艦首甲板のディテールもこのようにプラ材を中心に追加してます。特にあれこれ特記するようなこともないのです。
マストは真鍮線で製作。プラのほうが扱い易いのは事実なんですが、曲がりが発生するのを恐れて、この素材に頼るしかありません(´Д`;)。
クロスツリーはこれまた5500トン級から流用です。
真鍮線は瞬間接着剤で固定していますが、多少のリテイクはやっています。
艦尾のスタンウォークは、最初はこの形状を切り出していました。が、いくらやっても、やりなおしても艦体にフィットしてくれません(;´∀`)。断念して、艦体に切り込みを入れ、そこにプラバンを差し込んでから形状を整えました。
魚雷防御網のブームは0.4ミリ真鍮線で作りましたが、ここも、おそらくプラで処理したほうが楽だったと思います。
艦橋もプラバンとエッチングで適当に作っています。ちょっと老眼も始まってきたようなので(^▽^;)このサイズのものはなかなか辛い(つд・)。
艦橋の近辺もキットのパーツを活かして処理しています。資料等に忠実にという訳ではないので、気楽に作業しています。
ブームの真鍮線が、作業しているとポロポロ落ちてきます(`Д´c)
落ち着かせるために、艦体にサフを吹きました。
艦橋の「手すりにキャンバス布貼り」の表現として、プラシートを貼っていましたが、考えを変えて撤去。金属の流用パーツでゴツイ手すりを作り直しました。ライト廻りはキットのものをそのまま拝借します。ちょうど良いエッチングパーツがありませんでした。
マストトップは0.3ミリ真鍮線で製作。しかし、まだまだマストには付けられません。
フェアリーダーはジョーワールドのエッチングを使用。スタンウォークの手すりも流用エッチングパーツで処理しました。
ホントはもっと網目のものが良いのですが……。
艦底は塞いでいないのですが、やはり艦底色は塗らなければ……木甲板のことは考えずに、上面も軍艦色を吹きます。
デリックも真鍮とプラで、最低限度のディテールは造りました。
滑車部分はエッチングを使えればもっとシャープに出来るのは言うまでもない訳で……コストダウンのため妥協しています。これはプラバンを1.5ミリ径のポンチで切り抜いたものです。
タミヤカラーのデッキタンを筆でのせていきます。軍艦色を吹いているので、それなりに重ね塗りが必要となりました。
主砲もキットのものをそのまま使用。ちょうど34センチ砲程度に見えると思うのですが……。
組上げに入る前に、エナメルの黒&茶でウォッシングしておきます。
錨鎖もこのような具合に取り付けます。ホルダーはやはりプラバンをボンチで抜いたもの。
キャンパスの表現はこんな感じで……包帯を留めるための紙テープを使ってみました(´▽`*)。
組上げ終了です。細かい艤装はまだいろいろとありますが、外観上はほとんど完成に近いです。
マッチの柄を小さくカットして、木材を表現してみました。
副砲の砲身は0.5ミリの真鍮線へサシカエます。
8センチ高角砲はピットロードのセットからチョイス。カッターとダビットはリニューアルパーツから……これらを配置すれば無事、竣工です。
11月12日竣工……ちょうど2カ月で完成というのは、私にしてはまあまあ快速ペースでした。
資料等あまり気にせず手を動かせたので、ストレスはさほど無かったです(゚ー゚*)。
『和泉』と命名しました。
理由は【摂津、河内に続く者】だからです(ノ´∀`*)。
いつものように、適当な合成写真をいくつかでっち上げてみました。
おおむね1911年ごろの艦ということになるので、あっさりとした外観ですが、近年はこういう意匠の戦艦のほうが好きになっているので、まずまず満足しています。
しかし、こうなってくると↓この『赤城』↓をそろそろ完成させないと……と何故か罪悪感が・・・(;´Д`)

この段階まで進めていてずっと放置していますので……もう丸3年以上かかっていますから、なんとも・・・(;´Д`)。でも、『比叡』はそれを遥かに凌いでいて8年半が経過 ( ;゚Д゚)……と、なかなかに重い病を抱えています(つд・)。

2009年11月14日 第5章 閉幕。