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『今はただ、1日も早く、今回の「新 宇宙戦艦ヤマト 第14話 会合」における「月面低空にて並ぶヤマトとまほろば」の絵を立体で再現したい。ということしか頭にありません。』
……このコンテンツの前身となった「まほろば新造計画」の第1話、2001年3月31日付けの私のコメントです……
時は流れて、流れて、流れて流れて……6年9ヵ月が過ぎ去りました(-_ゞ。
いろいろ問題を含みつつも、どうにか旅の終わりを迎えます(′O`)〜3。
本体の塗装に踏み込みます。
前回も少し触れましたが、製作開始当初からずっと、「グレートヤマトとの整合性」を意識して進めていた関係上、艦底部の色は同じ赤と決めていました。しかし、先ごろ初めてカラーのグラデーション画を見て、もっとシックにやらなければいけないと方向転換。オーソドックスに艦底色としました。
何度か吹きつけを行い、数日間、室内で乾燥させます。
色が乗った段階で、表面処理にいささか難がある部分もあったのですが、ここしばらく私は「リテイク作業を極力しない」という困った方針で臨んでいますので、このまま突き進みます。
……「それでは、いつまでたっても本当にいいモノは造れないよ(-_ゞ」……という声が聞こえてきます……もっともな事なんですが、なかなか昔のようにはいきません。限られた時間を有効に使い、それなりに成果を挙げるためには、今はこういうスタンスでもやむを得ないと考えています。
前回泣きが入っていた「艦首砲口中央のドクロマーク」に関しては、これを模型的手法で再現するのは (私には) 不可能です。小さ過ぎます(-_ゞ。
方法はひとつしかないと思いました。パソコンで画像を作って、小さくプリントアウトしたものを貼るのです。幅2ミリから3ミリ程度になるかと思います。テストをしてみました、デジタルカメラでは撮影困難なほど小さいです(X_X;)。
ディテールが良く判らない為にずっと保留としていた艦橋トップ部分です。
1枚しかないグラデーション画では小さくて判読できないのですが、『大ヤマト』に登場した「戦艦マホロバ」と殆ど変わらないと判断して作業を進めてみます。
基にするパーツはタカラ連斬です。やはりオーバースケールっぽいと思われがちですが、案外そうでもなかったのです。他に流用パーツはピットロードの装備セットのものと、1/144の雷電のプロペラです。
かなり細かい作業になってきました(-_ゞ。
トップの測距儀をカットし、装備セットの円形のパーツを接着。レーダー部分は外側を2ミリ程度カットしておきます。雷電のプロペラはペラ部分を切ってスピナーを残し、ピンバイスで穴あけ処理のあと、真鍮線を通しておきます。
スリット入りのプラバンをカットして両サイドに計4つ取り付けます。
トップをセットするとこのような容姿に……「戦艦マホロバ」は鮮明なカットが多いので、映像を一時停止してじっくりと見た上で作業しています。その後、グラデーション画を見ると形状には殆ど違いは見受けられません (……と、私は思いました)。
マスキング処理を施して、こんどは上部の塗装に突入です。
前回と同じくガンシップグレイで処理しています。
「リテイク作業はしない」と言っても、モノには限度があるわけでして……艦首砲口近辺であまりに表面処理がひどい部分があり、さすがに手直しをしました。
その後、数回吹き付けてからまた数日乾燥させ、マスキング処理したものをバリバリと剥がします(*/□\*)。
艦底色がごっそりと剥がれてしまった部分や、マスキングが不十分だった部分が多々あります。
さすがにこのあたりは経験値が低いので厳しい結果です。
修正作業に入る前にちょっと間を空けて、頭を冷やします……どちらにしても、少し乾燥させなければいけないので、しばし放置です。
色合いそのものは、自分としては満足出来ています。
さて、この段階で年越しとなりました。
……やはり年内竣工を宣言しないでおいて、正解でした(-_ゞ
(′O`)〜3……西暦2008年となりました。一気呵成に完成といきたいです……今年は正月休みは8日間ほど確保出来て、世間一般と比較すると、まずまずだと思うんです。しかし、休みが多いという事と、作業時間が確保出来るということは、それはまた別物というのが辛い(X_X;)
さて、対処としては再度のマスキング処理が正攻法ですが、今度は逆に上面色が剥がれたら……(X_X;)。
結局、筆によるタッチアップでなんとかしのいでいます。
1日程度乾燥させておいて、今度は艦体の汚しです。今回はフラットブラックとレッドブラウンを適当に混ぜてウォッシングしました。「グレート」の時よりは抑え目にしています。
主砲の防水布部分をダークグレーで筆塗り。これは下面の砲塔なのでこのように目立ちますが、上部主砲は殆ど色合いに違いが出ません。
窓とおぼしき部分にも色を付けていきます。方法としては「グレート」の時に準じています。
先にクロームシルバーを塗り、その上にクリアーイエローを塗る「エセ金色」です。艦橋の窓は以前にオレンジで塗装済みでしたが、今回は黄色系に変更します。
メインエンジンノズル・サブノズル・テイルコーンを塗装。「グレート」と同様にガンメタルで処理しています。
艦体のメドがついてきたところで、そろそろアンカーチェーンの取り付けです。
帆船模型用の釘にこのように極小チェーンを通して……。
このような感じで、まずは右舷に取り付けていきます。左舷の写真は省略。
チェーンの地色が派手なので、この後、フラットブラック等でウォッシングして色調を鈍らせておきます。
サブノズルを艦体に接着。砲塔など塗りの片付いているものをウォッシングしておきます。これらはウォッシングというよりも「もの凄く薄めたフラットブラック」を塗っていくような具合です。拭取りはしません。
艦首砲口も窓と同様に塗ります。砲口のフチの部分……カラー画を見ると何か「金色系統」の色のように見えます。しかし……このモデルでそれをやると何やら軽薄な表現になるような気がしてなりません。
悩みましたが、あえて地味目にアレンジということで、金色は却下します……「まほろば3199」本来の姿からどんどん逸脱しているようで心苦しいです(-_ゞ。
件のドクロのプリントアウトはこんなサイズです。
写真用光沢紙にプリントしたので、紙そのものの厚みがかなりありました。裏の部分を剥がして薄くして、砲口のセンターに接着。
……この方法しかなかったと思います(-_ゞ……このサイズのものを造るのは。
続いてアンカーを取り付け。これは艦船セットのものを少し加工したものです。
艦橋の窓の周囲の部分を艦体色でタッチアップし、砲塔などと同様に、もの凄く薄めたフラットブラックでコーティングします。カタパルトも取り付け( ´ー`)。
カタパルトはニチモの大和から流用です。
下部艦橋と砲塔群を艦底部に取り付けます……いよいよ竣工秒読みです(v_v)。
全体にフラットクリアーを吹いておきます。
上面も同様の処理です。下の白い紙はディスプレイ台にフラットクリアーがのらないようにするための簡易マスク。
中央構造物を接着……そして、
艦橋トップを接着!(v_v)。
西暦2008年1月6日午前1時30分……起工からおよそ6年9ヵ月が経過( p_q)……
1/1751スケール・超時空戦艦まほろば【Ver.3199】の竣工です。(* ̄0 ̄)/ !
グレートヤマトに遅れること5年4ヵ月、幾多の中断により完成が危ぶまれていましたが、なんとか、どうにか竣工となりました(涙)。
出来は……グレートヤマトと、まぁ同程度といって差し支えないと思います(-_ゞ……つまりあまり進歩していないのです。
製作上、予算・時間・製作手法など、細かい部分に関しては、妥協をせざるを得ない面が数多くあり、費やした時間の割に出来は……という思いがあるのが正直なところです。
しかし、現状においては最善は尽くしたつもりです。
バックに星を入れてみました。
「月面でのランデブー」
……この画を造りたいという思いだけで、なんとか細々と作業を続けてきましたが、これにて大願成就です。
★月や地球の画像を、『壁紙 宇宙館』様 (http://powerforce.moo.jp)の素晴らしい画像をお借りすることにより、念願の原作の再現シーンが製作可能となりました。
上の画はコミックス第2巻の187〜187ページの再現です(地球は私のアレンジです)。
下の画は同じく、112ページの再現……これも造りたかったシーンです。
物語の終わりに 4 〜謝辞、そして今後の展開〜

前回完成した「デスシャドウ」から4年近いブランクの果てに、等サイトの4號艦が竣工となりました。
長きに渡る製作期間……しかし、大半は「事実上の中断」であり、実際、サイトそのものの継続も危機に瀕していた状態でした。
数年に及ぶ中断期間に、生活は大きく様変わりし、正直なところ、模型製作やサイト運営は「二の次、三の次」と、せざるを得ない状況でした。
昨年頃からようやく、多少なりともゆとりを取り戻してきたために、サイトを再開しました。
新しい生活の中で、果たしてどれほどのことが続けていけるものなのか、まるで解りません。ですが、これからもこの軌道を歩んでいきたいと、今、思っています。
今年、本厄を迎えてしまいましたが(-_ゞ、まだまだ、自分には時間が残されていると信じたいと思います。
長きに渡る御付き合い、誠にありがとうございました。

                         
まほろば3199建造計画 完