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第1話 時は巡り……
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「アルカディアが翔ぶ時が来る
偉大なアルカディア号が、闇を繋ぎ止める力を呼び戻す」

-ミーメ- (ニーベルングの指輪 3 ジークフリート プロローグより)

「やまとは くにの まほろば」の1周年記念コンテンツとして、今回新たにアルカディア関連のプロジェクト (大袈裟) を開始します。
具体的に何をするかといえば、これはいつもの通りのキットの改造などです。その点については「……相変らず」なのですが……。
「アルカディア」を取り扱うことに関しては、以前から漠然と構想は持っていましたが、実は少々躊躇する気持ちも強かったのです。説明の必要もないと思いますが、アルカディア関連のキットは、現在のところはかなりの希少品で、まず入手は絶望的と言っても過言では無いでしょう。以前、「電算記帳室」で話題になりましたが、数年前 (この辺りも記憶が曖昧です。もう10年ぐらい経っているかもしれません) 「キャプテンハーロック号」の名前でアルカディア号 (バンダイ製・大/少) が再版されましたが、それ以降はそういった動きは見られません。
近年では、ポリストーン製や発売間近のいわゆる「合金製」においては、いくつかの商品展開がなされていますが、プラモデルのほうは前述の如き状況ですので、正直「もったいなくて、とても作れない」という気持ちが強かったからです。
現在、私が所有しているのは、アルカディア号が1/1000と1/1600を各1個。1/1600エメラルダス号を2個、デスシャドウ号を1個。もちろん全てバンダイ製品です。殆どが1882年当時に購入しておいたものです。
クイーン・エメラルダス号以外は、それぞれスペアゼロですから、これはやはり怖くて手が出せない状況でした。
しかし、この春先に、収納の中から数年来探していたものが偶然出てきたので驚喜し「今の自分の技術レベルでこれを改修してみたい」という欲求が湧いてきたのです。
1/1600 アルカディア号です。
見事なぐらいに破壊され尽くしていますが、深刻な破損は良く見ればひとつもありませんでした。
確か、8年前、現在の住まいへ移転の時、輸送時にバラけてしまった覚えがあります。それを後生大事に保管しておいたものです。
作ったのは確か1982年の暮れぐらいだったでしょうか。当時の技術レベルいっぱいいっぱいの作品です。
ジャンクパーツの箱へ放りこまず、これだけを仕分けして保管しておいたのは、「いつかもう一度こいつに挑戦してみたい」という気持ちを持っていたからです。もっとも、こういったホームページを立ち上げでもしなければ、「その日」は永久に来なかったんじゃあるまいか? と今は思っていますが。
それでは、各部を見ていきたいと思います。
アルカディア号の大きな特徴のひとつ。後部キャビンです。これに果たして手を加える余地があるものなのかどうか……悩んでしまう部分です。単純に木系統の塗装と金でデコレートしただけでは、あまり変わり映えしないものになってしまうと思いますが、では、外に効果的な手が何かあるのか……ちょっとまだ思いつきません。サイズ的にいろいろ難しい面が多くなりそうです。
艦全体のプロポーションにも、可能なら手をつけたいと考えています。
一応、個人的なイメージモチーフとしては、「ニーベルングの指輪」ももちろんなのですが、劇場版「999」の「無骨な海賊船」のイメージがとても好きなものですから……それをなんとか表現してみたいです。原則の「誓いの紋章」も何らかの改修を加えたいところです。
「19年前の力作」です(^。^)。
当時、筆でこのドクロマークを書くのが本当に難しく、これに至るまでに膨大な失敗があったのを覚えています。
再び手書きにチャレンジしてみても、また同じ苦労を味わってしまう恐れがありそうですが、今度はコンピュータの力を借りて、ハイクオリティなものが作れそうな気がしています。
この艦の「顔」。艦首の紋章です。
ここが見た目の上では最大のポイントになりそうです。
当時もこの部分のモールドに関しては「出きれば手を加えたい」と考えていたのですが、残念なことにまだその力がありませんでした (今はあると断言も出来ませんが……)。 
ここの出来の良し悪しで、全体の印象を左右することになるでしょうから……納得いくまで手を加えてみます。
砲塔は現在製作中の「グレートヤマト」「まほろば」とほぼ同サイズのものです。
ここもやはり真鍮パイプで砲身の作り換え程度の改修は、最低でもこなしていきたいところです。
なにせ、今回は砲塔が三つしかありませんから、今までのことを考えるととても気が楽です。
主翼も、もっと薄く削りこむなどの処理を施す予定です。また、主翼付け根の大型インテークは全面的に改修の予定です。別に間違った表現はされていないのに、何故か絵とのギャップを感じてしまう不思議なポイントです。やはり「絵のトリック」があるのかも知れませんが、今のところはまだ深刻に考えていません。いずれ改めて検討してみるつもりです。
艦橋に関しては、スケールからするとあまり手を加えることは出来ないかもしれません。ちょっとサイズとしては辛いものがありますから……しかし、レーダー類などは金属メッシュを流用するとかしてアクセントはつけてみたいです。
よくよく考えてみれば、塗装までしたキットをもう一度作りなおす (しかもギャップが19年) という作業は始めての経験です。
凹モールドを潰してしまいそうな気がしてやや尻込みしそうな気分も多少あります。なお、このコンテンツも現時点では「不定期更新」というかたちにせざるをえない状況ですので、その点はどうかご理解下さい。

「コスモウォーリアー零」の放送開始がいよいよ近づいてきました。「無限軌道SSX」以来のテレビシリーズですから、個人的にはかなり期待しています。どうやらアルカディア号は2号艦 (つまりデスシャドウ2号艦を改名したアルカディア号1号艦? なんだかややこしいですね、要するに「宇宙海賊キャプテンハーロック」のアルカディア号) が登場してくれるようで、楽しみです。
……22年前、「アニメージュ」誌上で初めてデザイン変更されたアルカディア号を見たときは「今までのものより、こちらのほうが断然良い!!!」と衝撃を受けた記憶が鮮明なのですが、そのアルカディア号も見慣れたためでしょうか、「旧アルカディア号も味があってとてもいいよな……」といつの間にやら考えている自分がいるのです。「ジークフリート」や「神々の黄昏」で再登場した影響でしょうか……しかし、これのキットだけはいかんともしがたいですね。確かタカラ製のもので、やはり大小それぞれありました。入手出来るものならなんとかしたいのですが……曲面が多いので、さすがにスクラッチする自信がありません。これも「遠い目標のひとつ」に数えておこうと思います。
次回の更新予定はまだメドが立っておりません。事前にトップページで告知をしていく形をとります。