2019.3.11 更新
「やまとは くにの まほろば」 ТОPへ戻る





 松本作品には、幾多の宇宙戦艦が登場していますが、主役級の「宇宙戦艦ヤマト」「アルカディア号」「クイーンエメラルダス号」の3隻に加え、近年登場したのが「超時空戦艦まほろば」です。

 初出が小学館ビッグゴールド誌の1993年12月号、第1話のみを見たかぎりでは、当時展開していた「ケースハード」シリーズの流れをくむ、純粋な1話完結の物語のようでした。
 戦後も存在が明らかにされていなかった、旧帝国海軍・大和型戦艦の第4号艦、「架空の戦艦」というコンセプトが、かつての「ザ・コクピット」シリーズの一連の作品を思わせる、一種の寓話的な印象が強かったのですが、その後不定期掲載が続き、「銀河鉄道999」、インターネット連載「ニーベルングの指輪・ジークフリート」に登場し、999やハーロック、エメラルダスの物語と世界を同じくしていることが明らかにされました。
 本編中で幾度となく語られていた「真の敵」と呼ばれる存在は、どうやらダークイーン及びメタノイドのことを指していたようです。
 しかし、未だに多くの謎が明らかにされていません。
 主人公・大山歳郎(!)とまほろばの関わりに関してもまだまだ解らないことがありますし、「ジークフリート」中でミーメがまほろばのことを「宇宙戦艦ヤマトの第4号艦」と称しています。
 そして現在連載中の「新宇宙戦艦ヤマト」にヒロイン(?)羽黒妖が登場してきたのも気になるところです。
 コミックス「超時空戦艦まほろば」に掲載されなかった(「ケースハード」に収録)ふたつのエピソードがあります。「黒の軍艦旗」 「レニングラードの椰子の実」です。「エターナル」の流れに入っている本流のエピソードとは関連がうすいため、カットされたのかも知れません。「レニングラードの椰子の実」では2カットのみの登場。しかし、出航する潜水艦を見送るこのシーンは必見です。

 ここしばらく新作の発表がありませんが、宇宙に乗り出した今後の展開が待たれます(出来ればОVA化も……)。

★そして、2001年3月30日……とうとう「新宇宙戦艦ヤマト」に登場しました。「まほろば」単独の物語はひとくぎりがつき、更に大きな舞台が用意されたようです。
このままいけば、アニメーション作品「新宇宙戦艦ヤマト」において、ついに「動く」ことになるのでしょうか?
*「黒の軍艦旗」でのまほろばの扱いについて、思い違いの記述をしていたことが判明したのでその部分を一部削除しております- 2001.6.10
*……2001年夏の「GOTTA」の休刊以降、ウェブ上で一度公開されたまま「新 宇宙戦艦ヤマト」のストーリーは停止したままとなっています(-_-;)。

★2012年1月7日……11年半ぶりの追記です★

2004年3月からリリース開始されたOVA『大ヤマト零号』(これは、『新宇宙戦艦ヤマト』の企画が裁判の影響で製作出来なくなったため、このように内容を変えざるを得なくなったのでしょう)の3巻に、『青の地球』の戦艦として登場しました。
デザインは『新宇宙戦艦ヤマト』バージョンの艦尾を変更し、メインノズルを複数化して、デルタ翼状のものを追加。色は銀(!)とスカイブルー(いわゆる「艦底色」が塗られる部分がこの色になっています)。
艦首兵装は『マイナス時空砲』【3巻で使用……これは目標物を破壊するのではなく、全く別の空間(例えば銀河の反対側)へ投げ飛ばすという、『スーパー瞬間物質移送器』のようなモノでした。】。さらに、大ヤマトとシンクロして2艦で『大銀河砲』というものも撃つようですが、私も4、5巻は未観のため詳細を書くことが出来ません。

2011年12月11日 劇場公開作品『Cosmo Super Dreadnought まほろば -超時空戦艦-』として2013年の公開が発表されました



★2019年3月11日……7年ぶりに記述しておきます。
その後、『Cosmo Super Dreadnought まほろば -超時空戦艦-』の情報は世に流れぬまま……
2012年『宇宙戦艦ヤマト2199』
2017年『宇宙戦艦ヤマト2202』
上記2作品に関しては説明は無用かと思います。
まほろば登場の場は、コミック展開されている「ハーロック 次元航海 (既に1カット登場)」及び「999アルティメット・ジャーニー」に残されるのか……という希望的観測です。』