 |
……まず、最初に訂正させていただきます。前回の終わりに宣言した件なのですが、
「グレートヤマト建造計画」 の開始は、しばらく延期させていただきます。冷静になって考えてみたところ、やはりこれは無理だろう、との結論に至りました。やはり、「まほろば」完成後に始めることにします。
さて、本題に入ります。第８話でしたか、「第３主砲の位置が低い」という問題が発覚したまま放置していましたが、これが横からの写真です。より解りやすいかと思います。 |
 |
そこで砲塔基部の高さを増してやることになるのですが、「大和」「武蔵」合わせて６基の主砲に対して「まほろば」は５基です…切断した艦体のパーツに、あと一基分の台座パーツが残されていましたので、それを切り出しました。これを接着します。
|
これで、問題解決。どうにか格好がつきました。
さて、主砲の砲身を真鍮パイプで自作してから、引き続くべき作業を放置していますが、それは一番最後に処理する予定でおります。艦体とはポリキャップで接続していますから、一番最後に搭載してやるのが、破損などの心配もせずにすむものですから…。 |
 |
 |
ディテールが解らず、悩んでいた艦尾部分もだいたいこういう感じで決定し、接着しました。
今までがらんどうだった、艦内部との狭間に、「シャッター」らしき表現のスジボリを入れたプラバンで仕切りを入れました。二重になっている、下段の甲板には、簡単なスジボリを入れてあります。 |
いよいよ気になるのが、艦尾からバルジへと繋がるラインです……妙な角度がついてしまっています。
原作を見る限り、このラインは艦尾からゆったりとした弧を描いてバルジに至っています。しばし悩みましたが、もう一度修正を入れます。
|
 |
 |
またポリパテ盛りです。
今回は、既に出来あがっているバルジを延長するのみなので、前よりは比較的作業は楽でした。盛りつけは、多少多めに見積もったうえで、２回ですみました。
|
おおざっぱにデザインナイフで形を整えた状態。
このあと、いつものブロックペーパーで荒削りしてから、400、600、1000番の耐水ペーパーをかけ、形状そのものはよしとしました。 |
 |
 |
いつものようにポリパテ部分に気泡が多発したので、穴を大きくこじ開ける処理の後、プラパテを厚めに塗ります。その後50時間程度放置しておいて、完全乾燥するまで待ちました。
|
再び、400、600、1000の順に水ペーパーをかけ、今度は溶きパテを塗った状態の写真です。
艦尾からバルジへ至るラインは、これでどうにか繋がりました。
|
 |
 |
基本的にストレート組みの艦橋や煙突もこの段階まで組み上げが進んでいます。
もちろん、艦体とはまだ接着はしていません。
この部分も含めた、ディテールアップに関しては、最終的な結論を出しました。
その件は、次回か、その次の時に触れますが、このサイトの、いわば花形なわけですから、かけられるだけのお金はかけてみよう……と考えました。
|
二次元と三次元のパラドックス。
この部分は、原作の描写に対して、明らかに違和感がある形状となってしまいました。
もう修正の手立てがありません。他はともかく、バルジに関しては全ての矛盾がこの場所に集約される結果となってしまいました。 |
 |
 |
張り出した上甲板を支える支柱の部分は、なんとなく削るのがもったいなく思い、今日まで残しておきましたが、原作では一度も表現されていませんので削ることにしました。更に、上甲板が一段下がる角に、カタパルトの基部が存在します。フェアリング状のものです。 |
| なにか流用できないものかとジャンクパーツを漁ってみたところ、1/72フォッケウルフの搭載爆弾の前半分が使えそうです。前に、スペースウルフ (アルカディア号艦載機) をスクラッチしたとき、不要なので取っておいたものです。18年眠っていたわけですが、やっと出番が巡って来ました。 |
 |
 |
接着した状態の写真。
このあたりの形状も、やや違和感があるようですが…。 |
右と下の写真。側面に原作を参考にスジボリを入れました。何度もやり直したのですが、結果としてあまり上手く仕上がっていません。なかなか難しいものです。
「え〜っ、そこは磁気機雷よけの消磁電路だろ？スジボリじゃなくて、逆に盛り上げなきゃ」という艦船モデラーの方々の非難の声が聞こえてきそうです。 |
 |
 |
…ただ、原作では、艦首あたりから、電磁波を放射して、魚雷の磁気コイルを無力化させる、なんていう荒業を使っている艦ですから、もう、電路などは必要としていないのではないか、と考えたのです。かなりアップの絵でも、電路らしき描写はなされていないようです。 |
 |
艦首部分の上甲板も接着し、ようやく艦体が仕上がりました。
次回は、艦体へディテールを追加していきます。
隣の小さい艦は、純粋に趣味で作り始めた、駆逐艦・冬月です。余談ですが、今回のことから、すっかり軍艦模型の虜になってしまったようです。難しいジャンルなので、今までずっと手を出さずにいたのですが…。
さて、次回第13話は10月21日(土)更新予定です。
「まほろば」完成まであと２５日(推定)
|
