2000.10.29 NEW
「やまとは くにの まほろば」 ТОPへ戻る
 前回に続いて、ディテールに関して続けます。
 ディテールのひとつ、主砲脇のインテーク状のものを流用パーツとエポキシパテで作成します。写真の左が流用パーツをカットしたものにエポパテを盛った状態。右がデザインナイフで整形して、耐水ペーパーをかけておおまかに形を出したものです。
 さらに耐水ペーパーをかけていき、ほぼ完成の状態に…赤い部分が流用パーツです。某社某ロボットのパーツを大幅にカットしたものですが、何のパーツか記憶が曖昧です。たぶんアオシマの「エースレッダー」だと思うのですが、当たっていればこれも20年近く寝ていたものです。
 艦体に接着して、一体化させるために溶きパテを塗ります。
 このパーツ接着の際に、上甲板を横切るスジボリがやや前すぎるのに気付き、掘りなおしました。手前のパテが盛ってある部分がボツにしたスジボリ部分。
 半日後、400、600、1000の順に耐水ペーパーをかけて最初の仕上げ。このとき、アンバランスになっている部分の形状修正もいっしょに処理するつもりで作業。
 同パーツなので、「複製」ということも考えましたが、おおむね均一になっているので、このまま使用してしまいます。
 艦橋構造物付近にも、ディテールを追加。
 1ミリと0.5ミリのプラバンをカットしたものを接着しています。
 ここでも「左右のサイズを揃える」ことは重要ですが、さすがにこのぐらいのサイズともなりますと、プラバンのカットもなかなか手がかかり、ただの四角形でも、2つを同じ形状にいきなり切り出すことはほとんど無理でした。このあたりはテクニック不足を痛感しています。
 「だいたい同じかな?」と思えるまでペーパーがけで形状統一に励みましたが、まだ不満が残ります。また、接着位置も見た目であからさまに左右で違っていたら興ざめしてしまいます。ガイドラインを描いて、やはり慎重に処理したいところです。
 写真中央、涙滴状のパーツは、「1/1000 宇宙戦艦ヤマト」から拝借、複製も作らずにそのまま接着しています。
 ここでも追加したディテール部分に溶きパテを塗り、半日ほど放置して完全乾燥を待ちます。
 写真左側、第3主砲両脇のスリット、前回掘りすぎて穴が空いてしまいましたので、0.2ミリプラバンを同サイズに切り出し、底上げになるのを承知で接着して穴を塞いでいます。
 記述が遅れてしまいましたが、写真中央の第1副砲の基部は、高さが足りないために、ポリキャップ止めのパーツを二重に接着して、高さを調節しています。これも「大和」と「武蔵」のキットを用意していた関係で余剰パーツがあったため、手がかからずにすみました。
 400、600、1000の順に耐水ペーパーがけが終わった状態の写真。
 接着面に妙な隙間が残らないようにすることと、カットしたプラバンはかなりエッジが荒れていますので、それをおとなしくさせてやるつもりで、角に丸みがつくまで、ペーパーがけします
 写真ややピンボケです、すみません。
 スリット部には正体不明の円筒状のものが詰まっている描写がなされているため、ウェーブ社のプラマテリアルを埋め込みました。 果たして、対空ミサイルの発射管か何かか、作品中で、一度対空レーザーを撃っていますので、あるいはそれかも知れませんね。 
 艦首部分、正面にムアリングパイプを掘り込みます。アップの絵では十字の格子が付き、中央にドクロのマークが存在しますが、このサイズでの表現は諦めました。これも写真があまり良くありません。右の写真が掘ったあとのものなのですが…。
 
 全体を2000番の耐水ペーパーで磨いてから、中性洗剤と歯ブラシで洗い、いよいよサフ吹きに挑戦します。
 サーフェイサーを吹くのも、実は今回が始めてとなります。
 部屋が地獄になりますので、ベランダへ持ち出しての作業になりました。
 ざっと1回吹いた状態の写真です。
 缶スプレーのものを使用しているため、なかなかコツがつかめません。
 多少、風が吹いていたのも作業には支障となります。
 適度に時間を空けて、何度か重ね塗りをします。
 吹きつけの調節をノズルで行えないため、ふと気付けば塗料が溜まったりしてしまいます。右の写真で光っている部分などで。ここで慌てて拭き取れば皮膜を潰してしまうので、手は出さずに完全乾燥するのを待ちます。
 完全乾燥したものを良く見てみると、多少仕上げが荒かった部分もサーフェイサーの皮膜によってなめらかになります。
 これにより、かなり手間が省けるのも確かです。もっとも繊細な下地仕上げを粘り強くやれれば、それに越したことはないのです。
 …アラもよりはっきりします。
 パテで埋まったように見えていた部分も、実は耐水ペーパーをかけたとき、パテが泥状になって、穴に詰まっているだけだった。というのがミエミエです。水洗いしたときに全て流れてしまったようです。
 スジボリのときに手元が狂ったりして引っかいた傷も、よりはっきりしています。
 このぐらいのものは、もう一度手をかけてやらなければなりません。
 パテではキリがないので、今回の修正には全面的にゼリー状の瞬間接着剤を使用します。
 穴の目立つ部分に多めに盛りつけていきます。
 大小合わせて、20数カ所にこの処理を行いました。
 ずっと放置していた裏面も最終的な処理をおこないます。
 …手抜きという訳でもないのですが、見える部分ではないので、おおまかな処理にとどめます。
 ブロックペーパーで残っているパテをこそぎ落とし、平面にしていきます。
 本来なら更に目の細かい耐水ペーパーの出番ですが、このままサフを吹いて仕上げとします。
 第2次サーフェイサー吹きの最中の写真です。
 今日 (10.29) の東京近郊は、ちょっと塗装にはいい環境ではないようです。雨こそあがりましたが、湿気が多く、なかなか乾燥してくれません。やむなく室内での作業になりました。といっても、換気の問題もありますので、換気扇を回しつつ、バス内での作業です。
 次回は、サフ吹きが完了した艦体に、更にディテールを追加していくことになると思います。
 さて、次回第15話は11月3日(金)ごろに更新予定です。