2000.11.3 NEW
「やまとは くにの まほろば」 ТОPへ戻る
 これまで何度も側面からの全景写真を載せてきましたが、数回に渡ってサーフェイサーを吹き、だいぶ印象が変わってきたように思います。
 当事者としては、ようやく醒めた目で見ることが出来るようになりました。
 ……アラも多いのがよりはっきりもしてしまったのですが…。
 サーフェイサー吹きにちょっと熱が入りすぎてしまいました。 塗料の皮膜がかなり厚くなったので、2000番の耐水ペーパーで慣らします。ほぼ全面にこの処理を施しました。艦体は自作した部分が多く、表面の仕上がりが気になりましたが、塗装の下地処理もこれであらかた終わりです。
 最終的な塗装の前に、更にディテールを追加していきます。側面に対空機銃基部を接着。
 これは「大和」のキットでもまったく同じなので、そのままキットパーツを既定の場所に取りつけています。砲身はまだです。完成直前の接着になるかもしれません。
 同パーツを第1主砲両脇に取りつけます。
これは「まほろば」オリジナルのものです。したがってガイド用の穴もありません。いつものように左右の位置関係に気が抜けません。
 第1副砲両脇にも同パーツを接着しています。
 やはり同じく、後部の副砲の両脇にも取り付けます。キットは「大和」「武蔵」と2隻分あるので、この部分のパーツもかなり余っていたのが幸いしました。
 これを複製したりという手間が省けたのがありがたいです。
 いまひとつはっきりしないのですが、最後尾に同機銃が2機設置されているようです。
 …しかし、この部分などはあっさりした甲板になってしまっています。全体的に艦体後部はディテールが少な目なのは、ちょっと気にはしています。ほぼ絵に忠実にということは心がけたのですが。
 艦首付近、自作した波切り板も、サーフェイサーを吹いたことで、だいぶなじんでくれたように見えます。
 ほったらかしにしておいた錨鎖近辺も、最終的なディテールを追加します。
 キャプスタンに関してもいろいろ考えたのですが、完全な再現にはやや無理があるようで、妥協しました。ウェーブのマテリアルパーツを取りつけました。プラ製のものです。本来なら、もう少しこの部分の間隔を開けたほうが良いのですが……。
 作品中では、写真のように前方に向かって錨鎖がハの字状に広がってみえています。それを表現するためには、キャプスタン部分の間隔を狭めるしか手がありませんでした。
 キャプスタンと同様に、プラ製のマテリアルパーツでデコレートしました。この近辺に関しても、ディテール的にはほぼ仕上がりです。
 ディテーリングの要となると思うのですが、やはりエッチングパーツを使用してみることにしました。これは米空母用のもので、本来ならば日本海軍系の艦に使うのは無理があるのですが、「1945年時のまほろば」ではありませんから、可能な限り使用してみます。エッチングパーツは初体験なのでやや不安が残ります。
 キットのパーツ。「大和」「武蔵」の艦尾に設置されている空中線支柱とクレーンです。
 まほろばにはこれが4基装備されているようですが、クレーンがもっと小さめのようです。もっとも、アップの絵が殆ど見当たりませんから、クレーンだという確証もありません。
 米空母用のエッチングパーツをわざわざ購入したのは、同程度の大きさの支柱が四つ含まれていたからです。左が切り出したもの、中央が組み立て途中、右が組み立てたものです。瞬間接着剤で接着するのがセオリーのようですが…目がチカチカしてきました。下のカッティングマットの四角の一辺が1センチですから…
 とりあえず四つともに完成です。
 金属パーツといえども、恐ろしく薄いために、とても華奢なもので、ちょっとしたことですぐゆがんでしまいます。
 余談ですが、エッチングパーツはけっこうお金がかかってしまいますね。殆どが舶来ものですし、キットと同じかそれ以上の値段がするうえ、どこでも売っているというものでもありませんから、入手するためにかなりウロウロしてしまいました。
 アップの写真。ものによってはかなりゆがんでしまっているのが解るかと思います。
 …瞬間接着剤による組み立てといい……かなり不満が残る出来です、本音の話。
 真鍮線で完全自作、ということもまだ検討の余地を残しておきたいところです。しかし、真鍮線による自作で、これ以上の精度のものが出来るのか? と問われれば「否」と答えるしかありませんし(^.^)、結論を先延ばしにしたいと思います。
 次回第16話は11月11日(土)ごろに更新予定です。さて、どう進展しますか……。