2000.11.11 NEW
「やまとは くにの まほろば」 ТОPへ戻る
 今回もエッチングパーツに関しての嘆きが続きます。上の写真が「大和・武蔵用」のエッチングパーツです。舶来ものでピットロード社が輸入・販売しています。これで、「一隻分」ですので、出費は覚悟のうえでもうひとつ欲しいところなのですが、なかなか手に入らず難渋しています。暫定的な結論としては、このワンセットのみ使用して、出来るところまで試してみることにしました。
 ある程度、妥協することも考えています。やはり、これが事実上の「艦船デビュー」の技術では、これだけ精巧なパーツを扱うのは荷が重いと感じています。
 どこから手をつけていくべきか悩み、副砲がなんとなく目についたのでチャレンジすることにしました。
 パーティングライン消し等の処理が終わった状態の写真です。
 「防水布ガード」のパーツを計八つカットします。
 ……小さい、薄い。
 下の定規は、目盛の線の長いほうが1ミリ単位です。目がチカチカしてきます。
 ピンセットでつまむのも一苦労でした。
 手元が狂って2つほど下に落としてしまい。とうとう見つけることが出来ませんでした。
 タミヤ製「武蔵」のことを計算に入れてあるため、副砲塔4基ぶんの数が用意されていたので助かりましたが…。
 このパーツを砲身の脇に瞬間接着剤で固定します。この写真はかなりボケてしまいました。どこに接着したのかまるでわかりませんね、これでは…。
 ハシゴを接着したところです。
 必要な長さにカットしてからのほうが、スマートなやり方なのですが、サイズを小さくしてしまうと、どうも紛失するような気がしてなりません。
 接着してから、余りをカットします。
 
 第1段階終了。上が第1、下が第4 (後部) 副砲塔です。
 砲室の上面に「手すり」をつけなければならないのですが、諦めました。
 しかし、これだけは諦める訳にはいかなかったのが、「空中線支柱」です。
 三本足で、足の設置面が三角形になるのですが、その三角形は折り曲げて形を作らなければなりません。 これもまた、骨が折れました……。
 どうにか設置完了。ゼリー状の瞬間接着剤を使用しているのですが、設置面積はまさにピンポイント。ひとつの足は0.1ミリ四方以下だと思います。これで果たしてどこまで固定し続けていられるものか……少々不安になってきました。
 エッチングパーツと真鍮の砲身は、そのままでは塗料の食いつきに難があります。
 「メタルプライマー」を塗って塗装の準備をします。乾燥時間は念の為24時間以上確保します。
 気分転換です。カタパルト (らしきもの) を接着する部分に、土台となるパーツをセッティングしました。ウェーブのプラ製パーツです。このカタパルトもエッチングパーツにセットされていますが、パーツ数が10を超えているので、果たして組み立てられるかどうか…。
 マスト組み立て途中。
 真鍮線で自作も考えましたが、複雑な形なのでこれも諦めました。キットのパーツの出来は素晴らしいのでそのまま使わせてもらいます。
 中央のマストにある、「13号電探」はエッチングパーツを使用することとし、カットしてしまいました。
 便宜上「13号電探」と表記しましたが、もちろんそれは「大和」「武蔵」に装備されているものということです。
 艦体色のテストも兼ねて、副砲にざっと着色してみます。作品中では「黒色の大戦艦」と何度も呼ばれていますが、まさか単純にフラットブラックで塗るというのも芸が無いように思います。有力候補のジャーマングレーで試しています。塗装は5、6年ぶりのため、手が震えてしまいました。
 マスト完成後、ハシゴと13号電探のエッチングパーツを接着した状態です。
 今回はここまでです。
 どうもこの2週間ほどで、視力が更に落ちたような気がしています。
 ……前回あたりから、制作ペースが落ちているように感じている方もいらっしゃるかも知れません。確かに、今回も内容が乏しいと自覚しています。そのぶん、写真は見やすいように大きくしたものを使うようにしているのですが……。序盤のように、「キットを切り刻んで、ポリパテを盛って、削って」というような作業が終わってしまったために、内容的にメリハリが無くなってきていることを認めざるを得ません。幸いなことに、今のところは「チンタラするな」等の怒りのメールは貰っていませんが……。
 ただ、作業時間としては、むしろ以前より増してきているのです。 当初予定していた、「99日」という期限も過ぎてしまいました。一応、「年内にはなんとか完成させたい」と考えています。そうなると、あと1ヶ月半ということになりますが、ちょっと微妙なところです。

 次回第17話は11月19日(日)ごろに更新予定です。

 さて、例の「グレートヤマト建造計画」ですが、看板が出来ました。今後、「まほろば」の仕上げが行き詰まった時は、最初の計画に戻り、スタートさせるかも知れません。