2000.11.25 NEW
「やまとは くにの まほろば」 ТОPへ戻る
 前回の失策から、どうも気分的にはまだ立ち直っておりません。
 泣く泣く「防水布」部分を削り落とし、再びメタルプライマーを塗り、乾燥したのち、再びジャーマングレーを塗ります。これでほぼ2日を費やします。
 砲身を軸に通し、更にその軸を砲室内部に固定しなければならない訳ですが、あまり考えがまとまりません。とりあえずは真鍮線か何かを使うしかないだろう、ということで例のごとく、あまり考えなしで現物合わせで準備に入ります。
 テストで組み込んでみます。
 ……だいたいこんなものでしょうか、真鍮線にかなりの弾力がありますから、それを利用して固定するという方法を試してみます。もちろん瞬間接着剤で最終的に固定もしますが……。
 真鍮線を適当な長さに切り出し、「コの字」型に折ったものを五つ用意します。ここでは、長さなどはあまり気にせず進めています。
 まず一つ目…。真鍮線の弾力が想像以上に強く、後で固定するときに障害となるような気もしてきました。
 …何か変な具合。
 砲身がおのおのあさっての方向に向いてしまいました。……多少のことには目を……と思いましたが、それにしてもあまりにひどいので、少し検討します。
 真鍮線を通すパイプ部分の口径が大きすぎるために、てんでんばらばらの方向に向いてしまうのが大きな原因のようです。そこで、砲身作成時に余ったパイプを通してみました。これで多少は改善されるのか否か?
 再度、真鍮線を通した状態。
 砲身部分はパイプを組み合わせて「Т字型」にしたのですが、角度が直角になっていないものが何本もあり、3本チョイスするときには、おのおのの相性に注意が必要なのだと、いまさら気付きました。 
 再度固定して、瞬間接着剤で完全固定……それがなかなか上手くいきません。真鍮線の弾力が強すぎ、瞬間接着剤が硬化する前に外れてしまうという現象が立て続けに起き、ちょっとこの方法は断念せざるを得なくなりました。もう少しシンプルに考えます。
 
 砲身に塗ったメタルプライマーと塗料の「皮膜の厚さ」も、かなり計算外でした。この写真では解りにくいのですが、何度も砲室のスリットに押し込んでいるうち、かなり塗料が剥がれてきています。完成したのち、再塗装するはめになりそうです。
 真鍮線の使用を断念し、砲身に通したパイプを直接砲室内部に固定することにします。右の写真では、一番下の砲がやや傾いています。こういう場合の対処として、軸にしているパイプをやや細めのものに交換し、多少は左右にスイング出来る余裕を作ることにしました。
 成功。
 瞬間接着剤による固定も比較的スムーズに作業が進みました。この方法で全ての砲塔を仕上げていきます。2時間弱で下のように全ての作業が完了。しかし、かなりの妥協をしてしまいました。砲身をもう少し綺麗に揃えられれば良かったのですが……。
 艦体にセッティングしてみました……。

 ……第2砲塔の中央の砲がやや傾いています。ちょっと指でおしてやれば直るので、やはり、左右にスイングさせる余裕を持たせておいて正解でした。
 今週もやや物足りない内容に終始しました。先週の失敗のフォローが精一杯のところでした。次回どうするかまだ思案の外なのですが、ぼちぼち艦橋等にもエッチングパーツをセットしなければなりませんし、例の4本の支柱とクレーン、あと、カタパルトもどうするのか決断が迫ってきています。
 次回第19話は12月3日(日)までに更新予定です。