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ふと気がつけば、もうずいぶんと長いこと艦体を放置していました。
すっかりホコリをかぶってしまいましたので、中性洗剤と歯ブラシで洗ってやります。そのついでと言ってはなんですが、今回はこの艦体に更なるディテール追加を行います。 |
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艦首にある旗竿のダボ穴がすっかり塞がってしまっているので、ピンバイスで新たに穴を空けました。ここに旗がなびいているシーンはどこにも無いのですが、この旗竿はアップの絵などで明らかに描かれています。
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キットのパーツでもいいのですが、やはりシャープさを求めるとこれしかありません。
直径0.3ミリの真鍮線を適当な長さでカットして、瞬間接着剤で固定します。 |
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同様に艦尾部分にもセッティング……ここに旗竿は描かれていませんが、「大和」にはもちろんあります。艦体後部のディテールが寂しいので、アクセントをつけるためにもちょうどいいかと判断しました。 |
単純に一本刺したのでもやらないよりはマシですが、支柱の作成にチャレンジしてみます。真鍮線を折ってしまうと、どうしてもエッジに丸みがついてしまうのですが、接着した際の安定性と作業負担軽減のために、あえてこのまま使ってしまいます。 |
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支柱を固定した状態。
もちろん瞬間接着剤による固定です。 |
艦尾もまた同様の処理です。瞬間接着剤はゼリー状のものが、やはり一番使いやすいようです。デザインナイフの先端や、マチバリの先端に少量つけて、すきまにつめこむような感じで流し込みます。
瞬間接着剤はペン形、通常のものなどいろいろ試してみましたが、いずれも「帯に短し襷に長し」でした。 |
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今回最大の難関……艦体のほぼ全周囲にセットしなければならない「手すり」のエッチングパーツです。
困難な作業が予想されます。しかし、外見上が旧帝国海軍の軍艦に酷似している以上、これを設置するとしないとでは出来映えに大きな違いが出てしまいます。
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このようなものをガイドもなしで接着していくのは、考えただけでも恐ろしいので、支柱を何箇所か刺し込むことにします。
ピンバイスで支柱用のダボ穴を作ります。 |
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ここでも、0.3ミリの真鍮線を使用しました。
長めにカットしておき、あとで手すりの高さに合わせて切断します。
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支柱に接着し、あるていど乾燥してきたら、デザインナイフの先端に瞬間接着剤を少量つけ、固定していきます。
……と、言葉ではこれですんでしまいますが、実際、骨が折れました。なにせはじめての作業なので……。 |
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とりあえず、艦首付近の両舷に手すりをつけ終わった状態です。
所要時間は約1時間……先が思いやられます。 |
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今度は艦尾部分です。ここはゆるやかな曲線を描いているため、より慎重にならざるをえませんでした。
やはり1時間ほどかかってしまいました。 |
どうも単調な写真ばかりが並んでしまっています。
作業的には非常に苦労しているのですが、見た目の面白さに欠けているのは重々承知です。なにぶん、作業途中は両手がふさがっているために、「リアルタイムの作業状況の写真」が載せられないのが悔やまれます。 |
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中央部のやや勾配がある部分もなかなかやっかいでした。エッチングパーツじたいに勾配に合わせたゆがみが入っていますから、幾分助けられてはいますが、こうなっては、艦体を延長してしまっているのがアダになりました。「まほろば」を造る以上仕方ないことですけれども。 |
…いままでもたびだひやってきましたが、「リアルタイムの作業状況の写真」を半分ヤラセで撮るとこんな具合です。「手すり」を押さえているのはデザインナイフの先端。そこに少量の瞬間接着剤をつけて、このようにひと枠ごとに艦体に押し付けて固定していくのです。 |
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5時間以上かかってしまいました。しかし、なんとか全周囲に「手すり」を設置できました。
これに関しても、「このスケールなのだから、つけなくても良いのでは……」とかなり思案しましたが、アクセントとしてはこれに勝るものはないものですから、あえて無理して挑戦してみました。
より上質の仕上がりを求めれば、やはりこの「手すり」は外せなかったのだと思います。
そして、満足のいく仕上がりになっていないのもまた事実です。このあたりは完全な経験不足です。
さて、内容が単調なうえに、いつもりより短かめなのですが、今週はここまでです。
次回は更にこの艦体にディテールを追加し、多分塗装にまでもっていけるのではないかと考えています。
次回第20話は12月10日(日)ごろまでに更新予定です。
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