2000.08.07 NEW
「やまとは くにの まほろば」 ТОPへ戻る

 
 さて、前回残しておいた、艦体後部を切断してしまいます。上甲板の板張りの部分がやはりあるのですが、もう気にせずバッサリやってしまうしかありません。
 切断した艦首部分。この後の作業のために底板となる部分を接着してしまいます。もちろん、艦体延長の件があるので、この底板も適当なところでカットしておいたものです。どの程度適当かは、切断面が波うっているので解ると思います。
 艦体中央部から艦尾にかけての切断面です。あとの作業のために、とりあえずガイドラインをひいておきます。これは少し慎重に、ガイドが曲がっていたら意味がなくなるので…。
 これを他の3箇所にもやっておきます。今度はこのガイドラインを目安に、前よりは慎重にカッターで削っていく作業です。
 カッターでガリガリとひたすら削っていきます。
 ちなみにカッターはどこにでも売っているものです。専門のものも市販品であるのは承知していますが、わざわざ買いにいくこともありません。
 できるだけガイドラインに忠実に削っていけるにこしたことはありませんが、まだまだ工程があるので、気にしすぎても前に進みません。ある程度……いや、かなり妥協しています。
 切断面がガタガタしているので、もう少しマシにするためにペーパーがけ。底板を接着したのは、このときにパーツがゆがむのを防ぐためです。ひたすら手を動かす…のですが、力の加減で手前の方を削りすぎたり、それを気にしすぎて、反対側を削りすぎたり、と厄介です。ゴシゴシやっているうちに妙にハイテンションになります。サンドペーパーはどこにでもある市販品、180番ぐらいです。
 多少は切断面が落ち着いたでしょうか。
 しかし、まだまだアラが目立ちます。これを単純に接着するわけにはいきません。
 さらに慎重に、こんどは水を使いながらペーパーがけです。
 こんどは直方体の形のしっかりしているものですから、手になじんで多少は作業がしやすくなります。目が詰まってきたら、何度でも水につけてひたすら削っていきます。
 曲がらないように慎重に…。
 ここで使用しているのは、専門の用具ではありません。
 本当は、まな板の落ちない汚れを根こそぎ削り落とすための「台所用品」です。水ペーパーに固めのスポンジが貼ってあるだけです。スーパーマーケットで買えます。
 こんな具合に、用途に適したものであれば、何でもいいんじゃないかと思いますが…。
 写真では解りにくいですが、だいぶ切断面が「まし」になってきました。
 とりあえずこのあたりで手を打ってしまうことにしますが、ここでもっと慎重に処理してやれば、あとあと作業は楽になるでしょう。
 唐突ですが、第1主砲塔と、第2主砲塔の台座の間隔を測っておきます。
 おおむね「10ミリ」なので、実際は「7メートル」ということです。やはりとてつもなく大きい……。
 接合面で使うので、1ミリ厚のプラバンを適当なサイズでカットします。
 道具にこだわらないと、くどくど言ってますが、定規は金属が○。プラ製だと一緒に削ってしまったりして、あっという間にものの役に立たなくなります。下にある青いのはカッターマット。数年前まで持っていませんでした。捨てる予定の雑誌を下に敷いても不都合なかったので…。
 しっかりした接合面を作るため、ここにフタの要領で接着します。「適当なサイズ」といっても、小さすぎては役に立ちません。
 こんな具合に接着します。これでしばらく放置しておいて、ある程度接着剤が乾いたら、ハミ出し部分を削りとります。
 もちろん、瞬間接着剤を使えばすぐその作業に入れますが、これまた手元にありませんでした。
 とんでもなく時期尚早ですが、主砲塔を載せてみます。
 さっき第1・第2主砲塔の間隔を測った理由が、これではっきりしたかと思います。第2・第3主砲塔の間隔を、第1・第2のそれと同じになるようにして、艦体を繋がなくてはなりません。
 たかが模型ですが、このぐらいのことは留意しないとやる意味がありません。
 この写真ではちょっと解りづらいですが、中央艦体を上げ底してやらないと上甲板に段差が出来てしまいます。第1主砲塔の後部あたりから、やや斜めに持ちあがってきているので、ここがなめらかに繋がるようにします。
 艦体を繋ぐ作業はまだまだかかりそうです。次回へ続きます。

「まほろば」完成まであと92日(推定)