2000.12.10 NEW
「やまとは くにの まほろば」 ТОPへ戻る
 苦労して接着してきた、エッチングの「手すり」ですが、やはり、瞬間接着剤の力を持ってしても、接着面の強度には難がありそうです。
 ちょっとした拍子に、服に引っ掛かったりして、2〜3センチばかりべろべろと剥がれてしまう。といった事故を3回ばかりおこしてしまいました。いよいよもって、取り扱いに神経を使います
 これもしばらく放置しておいた、「艦尾の空中線支柱らしきもの」です。そろそろ決着をつけたいと思います。ここで逡巡していたのは、ただ一点。「クレーンらしきもの」をどうやって作るか……ということのみでした。あまり難しく考えるのはやめて、手を動かしてみます。
 仮止めしておいた、エッチング板をそのまま使用するのは問題がありそうです。剥がして、プラ製のマテリアルの土台に接着してみます。なにかしらの土台はないと、この部分は構造上妙な感じに見えてしまいます。
 さらに、クレーンの基部になるようなパーツをチョイスして取り付けてみました。これは、キットのパーツ…艦載水上機を移動させるための滑車…をそのまま立てて使用しました。このあたりは、あまり深刻に悩まずに、さっさと手だけ動かしている感じです。これが出来る時と、出来ない時があるのは何なんでしょう?
 そして、クレーン部分です。これも、キットのパーツを加工してみます。
 これは、艦尾の搭載艇格納庫の天井部分にある…レールだと思うのですが…パーツを削り込んでみました。もちろん4本必要ですので、この2本の両端を使っています。
 クレーンを固定した状態。
 角度に違いをつけたのは、艦首側を向いているか、艦尾側を向いているかで角度にアクセントをつけたかったからです。艦首側は、段差があるので、あまり浅い角度では取り付けができなくなります。
 完成。一番左にある大きなものは、「武蔵」のキットのものを仮組みしたものです。大きさの違いが判ってもらえるかと思います。
 これも悩み続けていたカタパルト…らしきもの…ですが、「エッチングパーツの組み立てに失敗したら、キットのパーツを使えばいい!」と開き直ったところ、なんとかなってしまいました。右から、キットのパーツ、エッチングパーツを組み立てたもの、組み立て前のエッチングパーツ、です。
 もっとも、このカタパルトのエッチングパーツは部品数がとても多く、その殆どを省略しています。形が維持できる程度の強度があればいいと思い、内部の支柱はほとんどパスしました。カタパルトの基部にもエッチングパーツを接着。あと、ハシゴを着けたりと、多少デコレーションします。
 艦首部分に「錨」をようやく装着。
 これでなんとか格好がつきました。
 
 塗装後に接着するつもりでいた。対空機銃のたぐいもすべて接着してしまいました。
 当初の予定で進めると、機銃の接着の際に、また「手すり」をひっかけてバリバリ剥がしてしまいそうな気がしたからです。
 「進水」…といったところでしょうか。塗装前の艦体最終状態です。
 側面には「ラジアルボートダビッド」を装備してみました。
 作品中では、正面からの絵にはほぼ確実に描かれていますが、それ以外のカットでは完全にオミットされている装備品なので、どうすべきか迷いましたが……。
 「空中線支柱・クレーン」はもう少し後で艦体に接着するとして、先におおまかな塗装を施しておきます。
 ジャーマングレーにフラットペース混入させたものをそのまま塗っています。
 艦体も同色を多少塗っておきます。
 スプレーでは上手く塗料が入り込まないのでは?
と思われる部分を中心に…。
 さて、これでいよいよ艦体の塗装です。塗装工程の写真は用意できませんでしたが、「ガンシップグレー」を使用しています。
 説明は抜きで、何カットか写真を載せてみました。
 作品中で「黒色の大戦艦」と呼ばれていた訳ですが、こんな色でどうでしょうか?
 「完全な黒」を選ばなかったという判断は、賛否の分かれるところかもしれません。しかし、「黒く見えるからしいって、それが黒いということではない」という考えがずっと頭にありましたので、あえてこうしました。
 次回はたぶん…艦橋等の中央構造物のディテールアップなどになると思います。もうやることも限られてきています。「年内完成」もこのままのペースが維持できれば可能かも知れません。あと3週ありますから。
 次回第21話は12月17日(日)ごろまでに更新予定です。