2000.12.30 NEW
「やまとは くにの まほろば」 ТОPへ戻る
 いよいよ佳境です。完成予定日の計算が成り立つ処までたどり着きました。 大きなところで残すは、艦橋のみです。
 過去、断片的に進行状況はお知らせしてきたと思いますが、他の作業の合間に、気分転換も兼ねて、ストレート組みを前提に組み立ては進めてきています。
 写真はもちろん前部艦橋。もし、もう少し大きいスケールで製作作業を展開していたのなら、徹底的にディテール追加に挑戦してみたい場所でした。しかし、キット流用を前提としますと、ビッグスケールの1/350のキットなどがありますが…完成まで何年かかるか…この1/700スケールでも、既に艦の全長は45センチにも及んでいます。1/350となると、ざっと90センチ…とても置く場所が無さそうです。 実際、完成後どうしようかと、少々悩んでいます。
 艦橋トップの主砲指揮所・測距儀上のレーダーは、現状のままでは、まるで高さが足りません。
 また、この部分のディテールも話数をおうごとに微妙に変化しています。
 エッチングパーツを使用するべきかどうか逡巡しました…。
 エッチングパーツ使用となると2隻分が必要となります。ストックはあるので、使ってもいいのですが、流石に金額的なところもやや気になりだしたので、余っていたもうひとつのパーツから、レーダー部のみ切り出して接着してみました。元のキットが1998年製ですから、これでも十分いけるだろうと思います。
 こちらは後部艦橋トップの測的所です。 やはりエッチングパーツによる手すり等を接着します。 手すりを円形にセットしていくのが、また骨が折れますが…。前の話の続きですが、エッチングのストックを温存したのは、いずれ最終状態の「武蔵」を作りたいという気持ちがあるからです。
 その時、「電探」のエッチングパーツだけが使ってしまっていて欠けている……というのもなんだか悲しいですし…。
 こちらは先ほどレーダーをニ連にした前部艦橋トップ。やはり同様の処理を行います。
 写真があまり良くないのですが、艦橋背面の様子です。エッチングパーツ製の梯子をセッティング、更に、省略されているハッチなどもエッチングパーツで追加してやります。背面に斜めに通っている階段は、完全再現は夢のまた夢ですね…とりあえず梯子のエッチングを接着して雰囲気だけでも作りました。
 第1艦橋上・防空指揮所甲板。
 ここもエッチングでディテール追加です。このあたりは、強度的にかなり不安が残ります。もう全く手を触れることが出来なくなりますね、事実上。
 まず、1回目の塗装です。
 エッチングパーツには、あらかじめメタルプライマーを塗装してありますが、果たしてどこまで効用がありますか…全体として、細かいパーツ構成の集合体ですから、塗装ももちろん一度では決められない (塗り残しなどありますから) ので、この時点で塗料がぼってりしてしまっては拙いということもあり、難しいところです。
 もっとも、塗料を吹いているときは、何も考えず、息も止めてただ作業しているだけですから、神経使うもなにもないのですけれど(^。^)。要はチェックをキチンとしておくということです。
 久し振りの主砲塔です。
 砲身を砲室に刺し込む際、かなりの部分で塗料がハゲてしまっていました。今のうちに再塗装しておきます。
 マスト部分も塗装作業に入ります。梯子と「電探」にエッチングパーツ装着済みです。これで煙突の後方にセッティングしたいところなのですが、もう少々「仕掛け」があるので、もうしばらくこのままにしておきます。
 後部に4基セットする、空中線支柱+クレーンです。クレーンのワイヤーを付けてみました。0.1ミリの線を使用したので、接着面はピンポイントの極みです。当然ゼリー状の瞬間接着剤を使用しています。これを後3基分処理します。マストと後部艦橋トップに最終的な塗装をかけておきます。

 艦橋を最終的な塗装で仕上げに入ります。そして、最終的に煙突等の中央構造物と接着。右の写真、未塗装のパーツは対空機銃の測距儀ですが、艦橋をセッティングした後でなければ構造上接着できなかったために放置してありました。ここで更にもう一度軽く塗装します。右の写真
 …これを作らない訳にはいかないでしょうね。「黒の軍艦旗」です。キットに付属していた旭日旗の朱部分を黒で塗りつぶしただけですから、出来はあまり良くありませんが……。マストにセットするためにここにも0.1ミリ線を通しておきます。ある意味においては、一番重要な部品…です。
 4基の空中線支柱+クレーンもいよいよ艦体に接着します。支柱内部にまだ塗料がのっていない部分があるのがバレてしまっています。この後、もう一度塗装しますので、その際になんとか決着をつけたいと思います。
 エッチングパーツ製のカタパルトも艦体へ固定します。ここも最終塗装間近です。
 マストも完全に接着。「黒の軍艦旗」は適当に紙をほぐして、それらしく風になびいているような感じが出せれば良いのですが……どうでしょうか?
 この「黒の軍艦旗」は個人的には、かなり重要なものだと思っていたのですが、あらためて作品を読み返してみると、登場シーンも実はそれほど多くないですし、「あれ?」といった感じでした。
 どうも私には「ケースハード 2巻」掲載の2作品「黒の軍艦旗」、「レニングラードの椰子の実」のイメージが強く擦り込まれ過ぎているようです。特に「黒の軍艦旗」の……。

 次回でいよいよ最終回となります。が、それは新世紀へ持ち越しです。
 第23話「戦艦まほろば」は2001年1月7日更新予定です。