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船体の装飾の出来に、幾多の課題を残しながらも、まずはここまで船体が仕上がってきました。
装飾の作業は、もちろんまだ続くのですが、今回はそれ以外に、ちょっと方向を変えた作業に入ってみました。
これもまた、「帆船をフルスクラッチする」と決めた時から、「大きなポイントになる」と予想されていた部分です。
「マスト」を立ててみます。
まずはキャビンの装飾の続きです。
以前に船首で行った、真鍮板を加工する装飾部分の追加作業です。
今回の取り付け場所は、左の写真のように、いわば「塀」に該当する部分のトップです。原作のカットなど見ますと、「いかにも優雅」ないでたちなのですが、どうもなかなか力が及ばないのを実感しています<( ̄□ ̄;)>。
さて、マストの素材に関しては、前から検討していました。いっときは「爪楊枝」まで候補になっていましたが、結局、強度のことなど考慮して、「真鍮棒」を使用します。直径1.5ミリのものです。
これは3本必要となるので、8センチ弱に切断したものを用意しておきます。
なにやら、気がせいて、先頭部分の1本を接着しました。瞬間接着剤を使用していますが、接着直後に角度などを調整して、船体に対して垂直になるようにしています。
船体装飾の続きです。非常に微妙な曲面、なおかつ1ミリ程度の接着面、おまけに真鍮板に弾性があるという三重苦で、なかなか固定するのに手間取りました。
しかし、どうにか一段落。

今度は1ミリ直径の真鍮棒を30ミリに切断します。
帆柱への取り付け方ですが、「ハンダ付け」というプランもあったのですが、0.1ミリの金属線で縛ってみました。
ただし、これではとても固定出来ません。
ですから、結び目部分に瞬間接着剤を染み込ませて固定しています。これでなんとかなります。
この方法で、残り2本を製作してみます。が、ちょっとストレスの溜まる作業ですね┐( -"-)┌。
ちょっと船体に残りの2本を刺してみます。
先頭の1本はもう固定していますから、接着位置の高さなどのばらつきを無くすために、ここで取り付け位置を確定しておきます。
「直角」を意識して、このように台紙にテープで止めてみます。「結んだ」せいでしょうか、どうしても左右どちらかに傾きがちになるので、それを阻止するための方法です。
このまま瞬間接着剤で固定します。
帆を張るための横軸は、もう1本必要なのですが、その前に、マストの「見張り台」を設置しておかなければなりません。
プラ財の中央にピンバイスで穴を開け、このようにマストに差し込みます。
残りの2本にも同様の処理を施します。これでもう1本の横軸を取り付けることができます。
……まぁ、普通の船ならともかく、この船では、このマスト上の見張り台は必要なしです。船ごと空を飛んでいるので(¬_¬)、しかし、省く訳にもいきませんから……。
もう一度、マストを船体に刺してみます。多少はもっともらしく見えるでしょうか?( ̄^ ̄)
このマスト関連の作業は、この後も、帆の布部分やら、張ってあるロープやら、難題が山ほどでありそうです。勿論
「それらを完全再現する」などと思い上がってはいません。
しかし、それらを省いてしまった帆船などというものは、ちょっと無様が過ぎる様にも思えます。
力の及ぶ限り、やれるだけのことはやってみようと考えています。