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……どうも最近は更新が杜撰になってきているようです(;´▽`A``。
中途半端な更新告知など、せねば良いのでしょうが……結局一週休んだ形になりました(-_-;)。
製作上で壁に行き当たっている面も、確かにありますが……なかなか集中力を維持して、ウェブ製作が出来ないような状態です。
しかし、以前にも述べましたが「情熱」を失ってしまった訳ではありません。
さて、そういった調子の為、この「クイーンエメラルダス号」は一ヶ月以上更新が滞っていました。
上の写真が前回までの状況です。
今回、製作資料として新たなファクターが加わりました。有限会社エム・イー・エフより刊行された「クイーンエメラルダス設定資料集」です。
90年代後半から、松本作品のアニメーション作品が、かなりの数製作されてきましたが、それらをフォローする書籍の発行という点においては、全くお寒い状態が続いて来ました (1980年前後の「あの頃」を覚えている人には、信じ難いものがありますね) 。そんな欲求不満を解消してくれる、充実した内容の一冊となっています。
さて、設定画を眺めていると、前回取り付けたマストの見張り台の、位置が気になってきました。ちょっと低すぎて、帆から伸ばすロープを止めるポイントが確保出来そうにありません。さっそく修正します。
マストの基礎的な製作がまだ終了していません。
前回同様、直径1ミリ程度の真鍮棒を加工し、0.1ミリの金属線でマストに結んで仮留めします。
既に円形の見張り台を接着しているので、前回のように台紙にテープで固定するのが難しくなってきます。
定規を利用して、ある程度接着剤が固まるまで、手で持っていてやります。
第二段階の作業は終了です。ちょっと結び目が大きくなってしまったような印象が……ここは溶接したほうが更に綺麗な仕上がりが望めたでしょうか……(;´▽`A``。
少し細かい作業に入ります。
手摺の取り付けをこの段階で処理してしまうのは、ちょっと危ないような気もするんですが、あの3本のマストを取り付けてしまうと完全に無理……そして「塗装前」に処理するという前提条件が絡むと、このあたりが頃合のようです。手摺はエッチングパーツを使用。
1/700スケール・大和型専用のエッチングパーツです。これは新規流用ではなく、「まほろば建造計画」で使い残したものです。当時、全てのエッチングパーツを取り付ける技量が無かったのですが、保管しておいて正解でした。
タラップ類も同様に流用。
手摺つきのものは、このようにして「折り曲げ作業」が発生してくるので、目がチカチカしてきます(><;
本当は「木製」で「もっと「優雅」な物なのですが……流石にこのスケールでは贅沢な望みです。
取り付けにはもちろん瞬間接着剤を使用しています。
しかし、ピンセットを使っての作業になりますが、厳しいですね……技量のある艦船モデラーの方々は、良くこんな作業をこなせるものです。
手摺もこういった場所にまで張り巡らされていますから、これまた厄介な……しかし、直線部分には設置して面倒な箇所はパス、という訳にもいきません。一箇所だけなので、なんとか処理しました。
マスト上部の見張り台を設置していきます。これは前回と同様の処理で、既製のプラマテリアルの中央にピンバイスで開口しています。
固定場所を統一するのに留意して……。
エッチングパーツのスケールに準じた計算をしてみますと、この帆船部分は全長が54メートル程度ということになりますが、果たしてこれが妥当な大きさなのかどうなのか……全く確信が持てないでいたところ、以前も書いた芦ノ湖の遊覧船「ビクトリア号」 (パイオニア号は退役したようです( p_q))の事を思い出しました。
調べたところ、「ビクトリア号」は30メートルにやや足りないという大きさでした。となると、54メートルというのも現実味がありそうです。
あの広い「艦橋」が1センチ四方にも足りないような、「大きな艦」ばかり作っているので、乗組員との絡み、といった雰囲気など感じるようなパーツは、今までろくに手がけていませんでした。
このぐらい、こじんまりとした船に、手摺やタラップを配置してみると、このスクラッチモデルの出来はともかくとして「人の気配」が感じられるような気がしてきます。
この後の作業で、いくつか危惧しているポイントはまだあるのですが……だいぶ先が見えてきました。

*前述した有限会社エム・イー・エフからは、今後も「メーテルレジェンド」「コスモウォーリアー零」「ガンフロンティア」の設定資料集が発刊の予定だそうです。