2010.01.02

さて、再起を賭けた『ウォーターライン・バージョン・ヤマト』が約3年に渡り停滞しています。
この艦に安易に手を出したために、案の定尻つぼみとなってしまいました。当初は、艦体形状の厄介な作業をパスできる妙案だと考えていましたが、コトはそんなに上手くは進みませんでした。
一時期、タイトーのプライスヤマトを分解し、これで『ウォーターライン・バージョン・ヤマト』をリテイクしようかと本気で考えていた時期もありましたが、やはり今ひとつテンションが上がらずじまい。
世間では、1/350キット発売、DVD特典1/700、「復活篇」、タイトーの復活篇ヤマト、SPACE BATTLESHIP ヤマト等々、かなり露出度が上がってきていた影響でしょうか『いっそ、丸ごと取り掛かってみようか……』という気持ちになってきました。
では、やるとしても素材をどうするか……というのが最初の課題でした。
まずコレ↑。旧1/700キット。メカニックモデル発売から既に30年は経過したでしょうか……しかし未だに現役、かつ一番入手し易い商品です。当然のことですが、いろいろ見ていくと苦しい部分もあります。が、このキットにはそういった批判は無意味かと思います。既に歴史的役割を十分すぎるほど果たした存在です。
1/700メカニックファイル。「食玩的商品」として市場に出回ったのが生まれついての不幸か、全てプラ製のキットとして流通すれば、もっと高い評価を得られたのではないかと思います。
基本的に絶版ですが、ヤフオク等でまだ入手は可能です。
「プレステ版」のデザインに明らかに影響されながらも、それに徹し切れていないのが辛いところです。ボリューム・バランスのまとめ方を、ちょっとしくじってしまっている様な気がします。第3主砲がカタパルトと激突するほど接近しています。したがって、全体的に後部の寸詰まり艦が凄いです。
タイトーのプライスヤマト。良くも悪くもメカニックファイルの影響を強く受けている。さらにボリューム・バランスをオーバーに表現しています。好みの分かれるところですが、艦首のパワフルな感じは、昔のイメージモデルを彷彿とさせます。
……と、それぞれ長所短所がありますので、素材にどれを選ぶかは、好みの問題です。
今回、「復活篇」のヤマトはCGによって造られたため、当然のことですが完全に数値化されており、タイトーの復活篇版ヤマトは、「劇中そのまま」といっても良いボディラインをしています。
以前は、「設定画はあるが実際は画によってそれぞれバランスが違う」という、アニメメカなら当然の矛盾を孕んでおり、観る人は各々異なる画に思い入れがあるために、どんなスタイリングのものが立体として出て来ても、必ず「イメージが違う」と誰かから言われてしまう状態でしたから、もうこれは永遠の論争になるしかないですね。
「自分の欲するイメージのものがあるならば、それだけを追求する。小理屈は抜きで」……というのが、一番ストレスがなくて良いかなと思いました。
私が最終的に選択したのは、頓挫していた『ウォーターライン・バージョン・ヤマト』の艦体を、タイトープライスヤマトに載せる。という方法です……かなり無茶っぽい思いつきですが。。
メインノズルは、大きいタイトーのものを使用。キットはメインノズルとの接合部分を10ミリ弱延長で処理できそうです。艦体幅は、タイトーのほうがやや広く、それなりに摺り合わせは必要です。
接着面をいくらかでも確保するため、タイトーの内部に5ミリ角棒をこのように接着。
12月31日、作業開始です。
パーツをこのように使用してしまったので、『ウォーターライン・バージョン・ヤマト』のコンテンツは立ち消えということになります。
個人的な好みは、バルバスバウが大きめで、メインノズルも太い(広角レンズで撮った様な)感じのスタイリングです。これでなんとかいけそうな気がしてきました。
問題は、ちゃんと継続していけるかということです。ホントに心配です。
以後は、とりあえずブログで進捗状況を公開していきます。